RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

人の潜在心理から読み取る行動学

 皆さんも移動手段としてよく使われていると思いますが、私も通勤に横浜市内の自宅から東京都内の事務所まで、3つの路線を乗り継ぎ通っています。横浜市内から東京都内への通勤なんて、以前から多くの人が通勤で電車を利用し、痛勤と揶揄されるほど人が集まる場所でもあります。だからこそ電鉄各社は人の行動心理学を元に、人の誘導を考え、事故の無いように管理しているのでしょうが、それを決める人が現場を見ていないんだろうな、と感じることがあります。

 よく利用する駅があり、改札を抜けすぐに上り線ホームに向かう跨線橋が右にあります。下り線は改札を抜けた左側にあり、線路は越しません。大きな駅では左側通行をうたい利用者に従うように則していますが、その駅ではこの1〜2年で右側通行を推奨するようになりました。

 上り線を利用し、この駅で下車する利用者は、上り線ホームから跨線橋を渡り改札に向かいますが、階段を下りると改札は左で、利用者は決められた通行区分より、すぐに出られる方を効率が良いとして、右側通行を守る利用者はほとんどいません。右側通行を則すためにポスターを貼ったり、階段に矢印で案内したりしていますが、やったって無駄です。

 先日、気になった本「ハイエク」と言うコラムを書きましたが、官僚主体の管理する形の社会経済学の代表として、ケインズの理論と、社会の自然発生的社会経済学の代表としてハイエクの理論を解説していましたが、人の流れから同じ事を感じられるとは。

 あなたの会社でもありませんか、お客様の求めていることを、会社の都合で規制していることは。お店などではお客様は「買いたい」という希望を持って来店しているのに、それを阻害している会社の都合は有りませんか。




スパムメールはもはやメディアか?

 皆さんこんにちは、ライズの佐藤です。このProFileに参加する前から、AllAboutさんには登録してあり、定期的にメルマガも頂いておりました。その中で「企業のIT活用」ガイドの水谷哲也さんの記事迷惑メールが減らない3つの理由を読んで、数字的にスパムメールの社会への浸透がここまで来ているのか。と、ちょっと複雑な気持ちです。

 実際に仕事でもプライベートでもメールを利用し、ニュースや連絡を受けていますが、ISPのサーバーに届くメールの内85.5%がスパムメールでした。昔からこのスパムメールには悩まされ、3年ほど前からPOPFileと言うオープンソースの振り分けソフトを使っており、そのコントロールページで確認した数字です。

 水谷哲也さんの記事を引用させていただきますと、


イギリスにあるセキュリティ企業Marshalが行った調査ではインターネットユーザーの29.1%が迷惑メール経由で商品を購入した経験があると回答しています。なんと3割近くで、思っていた以上に迷惑メールは商売になるようです。

先ほどの約54億通の出会い系サイトの迷惑メールを送って逮捕された日本人は1カ月で約1億2000万円もの収益をあげていました。

2006年6月に大阪府警が摘発したワンクリック詐欺事件では大阪市のネットサービス会社の社長と従業員ら計6人が韓国のレンタルサーバーを使い、1億8000万件の迷惑メールを送信していました。約2600人が詐欺にあい、約7500万円が口座に振り込まれていました。

供述によると「迷惑メールを100万通送ると1,000人がサイトを訪れ、10〜20人が金を払った」ということですので、1,000人に一人がサイトをクリックし、0.001〜0.002%の人が詐欺にあう計算になります。



 引用で2ブロック目の約54億通の〜では、どのくらいの期間の記述はありませんが、出会い系サイトで成約された場合の報酬が、一件1,500円〜 2,000円と言われていますので、1ヶ月で8万人がこの人のスパムメールからサイトに成約したことになります。ワンクリック詐欺で被害にあった割合が、 0.001%〜0.002%と有りますので、送ったメールの量は80億〜40億通(計算間違っていないよな?)。

 まっとうな世界での営業活動で、DMやチラシなどを配布しますが、成約率はどのくらいの数字が上がっているのでしょうか、これは聞いた話ですので、エビデンスとしての確実な数字ではありませんが、DMを1,000通送り、内990通はゴミ箱直行、残り10通の内成約できるのは1〜2人。チラシ 10,000枚撒いて9,999枚がゴミ箱、成約が1人程度とすると、成約率は0.1〜0.01%・・・。イニシャルコストが小さいだけにスパムメールの成約率の高さが、他のメディアと比較することで理解できます。

 毎日これだけ送ってきて、各国で規制されても減らないわけですね。




エモーショナルビジネスだなぁ。

 この仕事を始め、仕事にコンピューターが道具として入ってくるまで、触ったことも所持したこともなく。こんな輩ですから最初に触ったコンピューターは Macで、Windowsは敷居が高くあまり触ったことがありませんでしたし、現在でもそうです。日本時間で今日9月10日午前2時からサンフランシスコでアップルのイベント「Let's Rock」が始まり、新製品などの発表があり、新しいiPodや楽曲管理のiTuneなどが発表されました。

 通勤中や休日に音楽を聴いたり、Podcastを見たりとiPodユーザーなもので早速アップデートして使ってみました。新しい機能としては今まであったパ−ティーシャッフルの他に、Geniusが追加され、今聴きたい曲はこんな感じと選ぶと、iTuneに登録されている似た感じの曲がチョイスされ、続けて聞いていけるというユーザーオリエンテッドな機能です。

 今までのシャッフルは、例えば自分が好きで購入したCDや、iTuneから購入した曲など、自分というフィルターを通った曲が納められたデーターベースから、ランダムに曲を掛けると言った機能でしたが、基本的に自分の好きな曲がランダムに掛かるけど、その時の気分を反映したリストではなかったわけです。

 ・・・今は軽いポップスを聴きたいんだけれども、ヘビーなブルースはちょっと・・・。な気分の時など重宝しますね、しかも余計なことに、あなたが聞きたいこんな曲ですが、データーベースには入っていないこんな曲が、iTune Music Storeに揃っていますよ。って、ウィンドウの右側に羅列されるんです。余計なお世話ですね、またこんなモノまで買って。と奥さんに叱られてしまいそうで。

 Windowsパソコンのように、OSの仕様に合わせ様々なパーツを組み合わせ、Top Down形式ではなく水平思考で協業していくビジネスは、リスクも分散されますし情報も比較的オープンで、企業としてあるべき姿なのかもしれませんが、一人のカリスマ的経営者が指揮を執り、ハードからソフトまで一貫して提供する企業の方が、今までになかったアイデアを新しいビジネスに繋げる事には、長けているのでしょうね。

 人が欲しいと思った時に何のストレスもなく物を購入できる、潜在的な欲求はあったものの、たまたま忘れていた物を目の前に「有りますよ」と差し出す。ハードとソフトそれにWebまでをインテグレートさせたマーケティングは、参考にすべきところが沢山ありそうです。

 デメリットとも、とても沢山あるのでしょうが、です。




5〜10年で変化しそうなもの

生活者

 人口の減少と、高齢化が顕著に表れ始めるか。一世帯あたりの世帯人員比率も家族構成が減り、結婚しない独身と高齢者のシングル世帯が増えそうだ。電気・水道・ガスと言った生活に必要な物は、複数の人間で共有することで効率が上がるが、一人だけだと可処分所得が減る。年金や医療と言った社会保障費も負担が増え、将来への不安から消費には繋がらず、貯蓄に回りそうです。




流通業

 大規模ショッピングセンターは、法改正の影響もあり、新に開店する店舗は少ないだろうな。eコマースの伸びで、実店舗へ足を運んでもらうためのインセンティブとして、さらにエンターテインメントショッピングの深化、ブランディングによる差別化が必要になるのでは?。
 地域にあるお店は、毎日使うデイリーの商品を置くお店と、趣味性のある専門領域への特化と、お店のブランディングが集客を左右しそうで、一層Webを使ってのマーケティングが必要とされてくるでしょう。必要と思っても一朝一夕に出来る物ではありませんので、生き残りを念頭にブランディングの強化を今のうちから行う必要がありますよ。
 eコマースでは定規の標準化が求められますね。




ソフトウェア

 パソコンにインストールして使うと言った、商品販売の概念をGoogleがドキュメント&スプレッドシートと言うサービスで変えてしまいましたので、物を売る小売りからブラウザー経由のサービスとして、利用料徴収という形に変わっていくのではないかと思います。特に考えられるのが会計ソフトですかね。




クルマ

 今回のガソリン高騰の影響により、クルマは走行性能に一層の効率化を求められるだろうな。以前乗っていた3リッターV6エンジンを積んだ、ヨーロッパメーカーのセダン。都内(市街地)走行で実質リッターあたり4〜5kmと言った所だったでしょうか。内燃機関の効率化だけでは良いところ後6%ぐらい、と知り合いのエンジニアは話していた。でもハイブリッドやディーゼルなどで、リッター7〜8kmぐらい(10・15モードで11〜12kmくらい)が主流になるか。でも、排気量が3リッターを超えるプレミアムセダンなどは、今よりもマーケットは萎む変わりに、1.4リッター〜2リッターくらいのクルマが増えそう、そのクラスでプレミアム感、利益をを出す新車投入か。
 排気量が2リッター前後とすると、エンジン形式は直列4気筒だろうから、振動や静寂性を謳う技術がマーケットを左右するか?




家電

 液晶テレビで北米市場シェアトップを誇る米Vizio社が、日本市場にも参入ですって。Vizio社って確か、製品の企画と設計のみを行うファブレスメーカーで、台湾のメーカーで製品にした物を売るらしく、パソコンでやった方式を家電でも、って所でしょうか。でも42インチの液晶テレビで店頭価格10万円を切る9万8000円は凄く魅力、日本ではアメリカ系販売店のコストコで販売するらしい、コモディティ化した技術で差別化は難しいですね、日本の家電メーカーに対しての黒船到来となるか。

 いずれにしても生活者には堅実な生活が求められそうです。でも消費者のそんな“何となく不況感”で財布のひもを縛ると、本当の不況になるそうですから、ほどほどにですかね。




未来に向け今なすべき事は

 仕事で様々な統計を見た、まず頭に入れておかなければいけないのは、2006年をピークに下がり始めている人口の問題。予想では2020年には1億 2735万人、2005年を100とすれば96%の人口しかいなくなると言うこと。つまり人が少なくなるからそれだけお客様も少なくなり、売上も落ちると言うこと。 しかも頭のいい人はそんな中でも人を集めるために、沢山知恵を絞って集客に努める。

 先日9月14日、日曜の朝TBSで放送している「がっちりマンデー」で放送された、イタリアンレストランのサイゼリアを見て、企業はここまでやるのかと、本当に驚かされた。見られていない方は、サイトでご確認ください。

 日本全国で人口が減っていると言っても、都市部の減少はだいぶ先送りになりそうだ。と言うことは都会と地方の格差は今よりも広がると言うこと。さらに都市部では結婚しない独身層が広がり、死に別れるなど高齢者の独身層も増え、子供を作らないカップルも増えることから、2020年には子供のいない世帯が全世帯の 54%にも達する予想が立てられている。

 Web上ではECサイトも増えることから、リアルに小売りを行うお店は今から対応を考え、業態を変えていく必要があるようです、特に地方にお店を構える企業は。ヒントは街にも転がっています、でも同業種じゃないところに有るのでしょう、キット。
 近視的な視点を避け、社会を俯瞰したマクロの視点で、自分を取り巻く環境を見回してください。ついこの間までコンピューターを売っていたアップルコンピューターは現在、ポータブルオーディオや携帯電話、音楽そのものまで売り商売しています。

 それでもなかったら、中国でしょうか。これからは5000万人都市を中国国内に20カ所作るらしいですから。ちなみに現在世界で一番人口の多い都市が、東京圏で3000万人です。
 5000万人の都市って想像も出来ないんですけれど、現在戸籍規制が厳しい中国では、出稼ぎなど働き口があるからと都会で暮らしても、戸籍上の土地以外だと子供の養育費がとても高かったりと、住む自由は市民に与えられていないようですが、そろそろ農民の我慢も限界だからか、戸籍規制の撤廃と都市化がセットで政策に登っているそうです。・・・スゲーな、生きている間に5000万都市を20カ所も持つ国って、見てみたい。

 まだ元気のあるうちに、中・長期の経営戦略で、ブランディングと言う差別化を図る必要がありますね。10年後の未来予報は、お天気ばかりではありませんでしたが、雨が降っても良いように、傘の準備は怠らずに。




生物学から学ぶ変化に強い企業

社会の変化が試練をもたらす


昨日見た日経に、こんな記事がありました。もう耳にタコが出来そうですが、物が売れないのです。


 百貨店業界の7月の売上高(店舗数調整後)は前年比2.5%減と、5カ月連続の前年割れとなった。また新車販売台数は7月こそ前年比3.6%増と一時的にプラスになったものの、8月は10.7%減と、大幅な前年割れとなった。

 現在の消費不況を深刻化させている最大の要因は、景気悪化・物価上昇・将来不安などにより、消費者心理が著しく悪化していることにある。内閣府の消費動向調査によれば、消費者心理の強さを示す消費者態度指数は、坂道を転げ落ちるように下落している。


 アメリカではサブプライム問題から、金融危機が言われていましたが、リーマン・ブラザースは会社更生法を申請し、AIGは公的資金投入で救済されました、この金融不安はいつまで続くのでしょうか。不安ばかり煽るわけではありませんが、この先人口は確実に減ってきます。子供のいない世帯も増え、ファミリーをターゲットにした商売も、今よりも難しくなるでしょう。

 所得の上昇は伸び悩む変わりに、物価は上昇し社会保障費も負担が増え、可処分所得が目減りして行くことで、自由に使えるお金も少なくなることから、消費全体に影響が出てきています。こうゆう社会現象の変化が「試練」なんでしょう。・・・誰に対しての「試練」か?って、大量生産・大量消費にオプティマイズされた、我々日本人にって言うことで。(でかい風呂敷だな?)




生物は多様性をもって変化に対処します


 人間を含めた生物は、環境の変化を克服し生き残っていくために、同一タイプの生き物ではなく、様々なタイプを生み出します。例えて言えば学校という社会の中で、勉強が出来る子供がクラスの中でもてはやされ、社会の中でも勉強できる子がよい子だと、マジョリティとして認知され、受験に強い頭の良い子が集まる学校が出来ます。

 そんな学校生活の中でも勉強のプライオリティーが高い学校として、生徒もたくさん集まり学校経営も安定していたとします。・・・ある日突然、野球部が突然選抜高校野球に選ばれ、春の甲子園に出場が決まり、進学校でも運動にも力を入れる学校と報道され、ひょっとしたら勉強よりも野球が一時もてはやされるようになる、かもしれません。

 ・・・これが一つの外的要因による環境の変化としましょう。生物は環境の変化に対応するために、突然変異が生まれてきます。勉強が出来る子供たちの中に生まれた、野球も出来る突然変異なんでしょうが、エリートの中では異端児扱いされ、勉強が出来る子供たちというエリート集団が大きいと、この突然変異の異端児は淘汰され、消えてしまいます。

 環境が変化し続け、集団も小さければ、色々なタイプのたくさんの異端児が生まれ、生き続けます。これが種の多様化です。この時に学校に対する社会からの要求の変化が起こり、勉強もそこそこで良いが、運動や芸術の分野にも強いタイプしか進学できなくなったとしたら、勉強だけ出来る子供たちは全員留年になってしまいます。この社会の変化が「試練」と言う壁です。

 この「試練」という壁を抜けたモノだけが、次の世代で成功(沢山繁殖)出来るわけです。

 一つの秀でたタイプにオプティマイズされた生物は、生物の機能として安定した収穫を約束してくれますが、予期できない変化に弱く、人間のような強い生物が保護しないと生きて行けません。反対に野生でたくましく生きる、ネズミやカラス、ゴキブリなどは駆逐しようとも環境の変化に合わせるのが上手いのか、一向にいなくなる気配がありません。

 企業の中でも、エリートばかりで会社の舵取りをせず、でたらめでも沢山のことを経験したスタッフを参加させてみるのも、多様性を持たせる一つの方法かもしれませんね。




エネルギーがたりないっ!!

 石油の話しではない、お腹が空いて力がでない〜、でもない。現在の日本にである。POPEYEやHOTDOGと言った物欲雑誌と共に青春時代を送った自分としては、飢餓感にも似た新商品へのあこがれが無くなってしまったようで、非常に寂しい。

 時計や鞄、ブランドものの服だって苦労せずにすぐに買える。大体の物はもうすでに家にある、機能としては今ある物でほぼ間に合っている。新しい物を冒険して買うつもりもない、壊れたら同じような物を買えばいい。・・・なんだか、もう消費することに疲れてしまったかのようだ。

 なぜ以前はあんなに新しい商品を紹介されると、ワクワクしたのだろうか。ただ単に若くって無知だっただけなのか。いや、それ以上に知らない世界を夢見させてくれる、好奇心を満足させる何かがあったように感じる。好奇心はキーワードを検索窓に入力し、ググってしまえば満足できるからなのだろうか。

 商品開発での苦労話や蘊蓄は、プロジェクトXでの恣意的な報道で、話半分としか見てもらえなくなったためなのか、ユーザー側にも商品の本質を知ろうという要求が減り、デザインや色遣いで差別化を図ろうという商品が多くなった。
・・・どこかに落ちていませんか、ワクワク・ドキドキさせてくれるエネルギーを持った「好奇心」が。




メイク・ア・ウィッシュのチャリティーイベントです

 友人で箱根仙石原にあるCafeのオーナーでもある友人が、昨年までフジスピードウェイで行われていた、メイク・ア・ウィッシュ・オブ・ジャパン主催のチャリティーライドの、企画・運営を任されることになり、私も本当に一部だけお手伝いすることになりましたので、この場を借りて告知させていただきます。

 このメイク・ア・ウィッシュ・オブ・ジャパンの活動は、今月18日の新聞にも載ったことで、記憶されている方もいらっしゃると思いますが、難病と闘っている子供たちの夢をかなえ、生きる力と病気と闘う勇気をもってもらいたいと設立され、活動しているボランティア団体です。

 その活動を広く社会の方に知っていただくためのイベントが「MAWJ湘南チャリティーライド2008」で、文化の日の11月3日大磯ロングビーチ・駐車場にて、朝9時から、夕方4時まで開催されます。入場無料・駐車料金無料となっておりますので、どうぞお気軽にご参加ください。まだ詳しい催しなどは未定の所もあるようですが、催し物によっては参加するために参加費が必要な場合がありますので、その時はご了承ください。

 映画やテレビドラマなどで感動することが少なくなりましたが、上で紹介した、静岡県立こども病院に「大人になったらF1関係の仕事をしたい」と言う希望を持つこどものために、ホンダが実物のF1を持ち込み勇気づけたニュースや、アメリカ・コネチカット州で神経芽細胞腫と闘った、アレックスのレモネードのニュースなどを聞くと、思わず涙腺がゆるんじゃいます。

 友人は今回のイベントを行うために、様々な企業にスポンサーのお願いをして回ったそうですが、日本のメーカーさんよりも、海外メーカーの日本法人の方が、気持ちよくスポンサーになってくれたと話していたのが印象的です。社会に対して有益なことに関して積極的にバックアップする、宗教的なバックボーンがあるのでしょうが、企業の広報・CSRと言った観点からも、この様なイベントに名前を連ねる事も必要になってくると思います。

 詳しい内容などは、友人がコラムを書いている自動車雑誌のNAVI誌のサイトで。




u-Japanってご存知?

 eコマースはご存知、電子商取引のことですが、総務省ではビジネスの相手だけではなく、顧客、サプライヤー、商品間を行き交うコミュニケーションやサービスを包括的に、連続的でスムースな流れを作るべくeコマース(electronic commerce)を包括するuコマース(ubiquitous commerce)、ユビキタスコマースを策定し、究極のショッピングスタイルとして実現しようとしています。

 このユビキタスコマース(ubiquitous commerce)の頭文字であるuを頭に付け、日本の目指すべき理想の姿の一つとしてu-Japan政策がとられています。例えば生産者である農家から出荷する農産物に、履歴を含んだ情報を添付し、エンドユーザーである消費者が端末で履歴を辿れば商品の履歴を確認できる、またこの添付された情報を家電製品が読み取り、賞味期限などを冷蔵庫などで管理できたり、洗濯機で衣料品の洗濯方法を最適な方法で洗ったり、と言ったユーザーサービスを推し進めると報道されたこともあり、ご存知の方も多いと思います。

 商品一つ一つに付けられた情報、現在有るバーコードなどでは情報量が限られるので、 ICチップなどを利用したタグが現在開発中とされていますが、このタグを使って流通を効率化し、ユーザーが負担すべき流通コストを抑えた流通システムと、実店舗+ネットビジネスの顧客アクセスの利便性を併せ、シナジー効果を発揮できる企業が、u-Japanの先にあるべき企業の姿なのでしょう。

 総務省のサイトには、このu- Japanが実現する未来予想がムービーで掲載されていますが、政府が実現に向け大風呂敷広げ、税金を使ったあげく実現しなかった情報スーパーハイウェイは、自然発生的に生まれたインターネットに負けちゃった例(by U.S.A)もありますので、このu-Japanも、どの程度現実味が出てくるのか興味もありますが、最初に恩恵を受けるのは企業側だと思います。

 私は大本営発表のニュースを話半分でしか聞けない、疑り深いおっさんですが、総務省が提言する生活を実現するには、最低でも二つの大きなブレイクスルーが必要でしょうね。一つはICタグ、オフセット印刷と同じようにプリントできるほどの、安価で量産できるタグが出てくる必要があるのでは、と考えます。もう一つは通信網、ADSや光ファイバーと言った設置型の通信網の他に、モバイル(携帯)用の高速・大容量を可能にし、有線・無線両通信網を利用して月額¥5,000くらいの利用料になるのが、普及の決め手になるのではと考えます。

 だから私たちが直接的に恩恵に授かるのはまだ先だと思っていますが、大企業が作ったインフラの中では当たり前のように使っています、東京でしたらJRの SUICAなどの非接触型カードはその一つの成果ですから、少しずつ少しずつ変化し浸透し続け、改めて長いスパンで見直すと、便利さを実感するのでしょうね。




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