RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

新年早々ごめんなさい、胡散臭く感じるんです。

その商売が胡散臭く感じるかどうかのボーダーラインって、育ってきた環境に大きく左右されますけど、最近、携帯電話のキャリアをNTT docomoからauに変えたことで、いくつかのキャリア直営のショップを回って気がついたのが、どこのショップでも繁華街の裏手にある飲み屋のような、カウンターに座ってビール一本頼んだだけなのにいくら取られるんだろう的な胡散臭さが感じられた。

なぜなんだろう、十数年前、初めて携帯を契約した時は感じられなかったのだが、なにが変化したことでなんだか怪しい商売しているような印象を受けたのだろうか、ちょっと考えてみた。

登場した頃の携帯電話は・・・、と言うか電電公社だった頃の一般電話回線でもそうだったけど、加入するにあたって保証金と言うか、インフラ施設料金を加入料と言う名目で携帯電話だと10万円、一般電話で7万円の料金が求められる時代があった。

一般電話などはパーソナルなものと言うよりは家庭に一台、携帯電話も会社内で仕事上のキーパーソンや社長に一台など、限られた人が使う通話の道具として使われていたものが、メールやWebサービスや、音楽配信など様々なサービスが提供されるようになったことで、本来の目的であった通話料以外の料金体系が増え、複雑になったことで一本化できなかった上に様々な割引プランが、より不透明な印象を与えたためではないかと思う。



パクロス.jpg

そんな携帯のショップを比喩的に描いて笑わせてくれるのが、携帯電話のゲームサイトの「パクロス」で柳原可奈子さんが電話機をおススメしてくれるCM。

ショップ自体が醸しだす胡散臭さと、なんか勘違いしてない?、といいたくなるプチ水商売っぽい女性店員を見事にこき下ろしているように感じる。

以前のパソコン通信の頃、通信サービスは時間あたりの従量制でしたが、今ではほとんどのプロバイダーが通信環境別による定量制になり、誰もが安心して使えるようになったことを考えると、これからの携帯キャリアもWebサービスを含めた通話料含めた定量制がシェアを左右するのではないだろうか。

デスクトップのPCも、できればLANなんて裏の配線で何が何だか分からない状態よりも、無線LANを使う気楽さで、アウトドアでネットブックを使いこなす自由さがあると、これから先も電気・水道と並ぶ社会のインフラとして成立するのではと感じる。

法的な面、技術的な面と言った、クリアしなければいけない幾つものハードルがあることは承知の上で、現状の不透明さと感じたことを書かせていただきました。




もう一つの仕事始め

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アートディレクターとしての仕事の他に、肖像画を描く仕事も始めましたが、今日はその最初のお客さんとして知人の弁護士のお母さんを描くために、撮影しに行ってきました。

場所は都営大江戸線の勝どき駅から徒歩3分くらいにある、高層マンション。撮影後ご家族皆さんと一時間ほど歓談し、穏やかな小春日和を感じさせる午後でしたので、銀座にある伊東屋まで歩いて向かいました。



築地市場を隅田川の対岸から

勝どき橋

隅田川沿いにテクテクと歩き、勝どき橋を渡り、築地で少しばかり遅い昼食を取り、銀座まで。

知人の高層マンションは49階の南側の角部屋、窓からは富士山から山梨方面の山々が見渡せ、都会の喧噪は地上に置いてきたとばかり、静かな天空の別世界と言った趣でしたので、人でごった返す銀座とのギャップが質の高い居住空間を感じさせてくれました。

でも、下界を見下す気持ちがあったのも確か、ラピュタに出てきたムスカの一言「見ろ、人がまるでゴミのようだ」と傲慢な気持ちになるのも確か。



青空に映えるクレーンだこと

そんなことを感じながらも、乱立するように同じような高層建築がどんどんと建てられながら、建築中のクレーンの赤白と、空のブルーとのコントラストの見事さに充実した喜びを感じることが出来た一日でした。

とはいえ、伊東屋に行った目的が画材を購入することだったけれど、目的の物が見つからず、しょうがないのでその足で渋谷のウエマツに買いに行った。
確かに伊東屋は画材店ではなく、文房具屋だと再認識した次第。
とはいえ、充実感がある良い一日でした。




日本全国経済絶不調?

昨年12月に新商売始めました。と、宣言し「新商売なのだ」とエントリーも書きましたが、今年になって仕事関係を含め、個人的な趣味などで知り合った方たちへ、ご挨拶としてご案内を郵送させて頂きましたが、何通か宛名不明で戻ってきてしまいました。

事務所を移転されたのか、その事業所から退職してしまったのかは定かではありませんが、中には不況業種と考えられる出版社の方もいらっしゃいます。

先日の朝日新聞の朝刊にも、日本の自動詞や雑誌をリードしてきた二玄社のNAVI誌が休刊になるとニュースになっていましたが、兄弟誌のMOTO NAVIと言うバイク雑誌も同じく休刊になるようです。

確かにね、2009年度のオートバイ販売台数を見ると、前年の半分しか売れなかった。なんてハナシも聞きますから、趣味が多様化したからバイクやクルマが売れなくなったと言うのも確かでしょう。でもやはり一番大きな原因は経済がうまく行っていないことでしょうね、団塊ジュニアの35歳の年収のピークが、10年前のピークと比べ200万円も減った、なんて聞きますから。年収のピークがこれ程下がり、将来に対しての明るい展望が見えなければローンを組んでまで高額商品を買う人はいないでしょう。

子供を扶養する心配の無い独身者でさえ、クルマやバイクで脳天気に遊んでいられなくなっているってことです。だからと言ってその趣味で楽しんでいる人が皆無になったかといえば、そんなことはありません。新しいユーザー数の裾野は広く増加しなくても、メーカー別や旧車などのより深い領域で楽しんでいる人たちはたくさん居ます。

バイクやクルマの雑誌が売れなくなり、休刊に追い込まれる話はよく聞きます。流通業、特にデパートなども商品が売れず、やはり厳しいと言う話は嫌というほど聞きます。でも雑誌にしても、衣料品などでも「読みたい」とか「この服が欲しい」と言うのが見あたらないのも確かです。

売れる商品を開発する時に、今までは一番大きなマーケットだった「M1-F1」と言う若い層をターゲットにしてきたように感じますが、インターネットと言うメディアが整備され、今まで売れていなかった商品が長く細く売れる「ロングテール現象」が見られたり、自分の気に入ったものしか見ないと言った「プル現象」などからすると、マスプロととして大きなマーケットに向き合うのではなく、ユーザーに合わせてきめ細かくセグメントし、少量だけ作って売ると言った発想の転換が必要なのかもしれません。

企画や開発、デザインする側も、若い世代が全てのものを作るのではなく、それぞれのユーザーのツボを知っている年齢の人に制作させるなど、柔軟なクリエイティブ環境を作るのも必要なものと考えます。

趣味を扱う雑誌にしても、そんな新しい情報が日々あるわけではないでしょうから、月刊誌と言うサイクルよりは季刊誌などにして、踏み込んだ内容の濃さを売りにするのも古くからのユーザーには喜ばれるかもしれません、ユーザーに求められるものであれば多少高くても買ってくれるはずです。

沢山の人が求めるものを大量に届けるよりも、一部の人達が求めるものを求めているだけ届けると言う考え方が、これからより必要となるでしょう。




なんか違わない?NTTさん。

電話加入権等譲渡承認請求書

このご時世、不景気なハナシしか聞こえませんし、入ってくるのが限られているのなら出ていくのも引き締めなきゃと、無駄なものは削減と今流行?の事業仕分けをしてみたところ、FAXなんてこの数年殆ど使わなくなった。勝手に送ってくるセミナーの案内なども紙とインクの無駄なようだし、FAX本体のリース料は疾っくの昔に終了して買い取ってあるし、年間5万円ぐらい支払っている回線もいらないし。

と言うことで今年からFAXはできるだけ使わずに、PDFをメールに添付する形でお願いします。と一応業務連絡しておきます。

で、回線をサービスを停止するのに、116に電話をしストップしてもらったのですが、固定電話を設置したときに必ず支払わされていた「施設設置負担金」、いわゆる「加入権」と言われる通信のインフラを利用者が負担しなさいよと言うイニシャルコストですが、以前新規で回線を引いたときは7万円ぐらい支払った記憶が有ります。

自宅も事務所も固定電話はすでに引いてあるし、PCはフレッツ光だし、場合に拠っては携帯電話をもう一台と言うことはあるかもしれませんが、固定電話をこれ以上引くつもりも無いので、どうにか処分したいと話をしたら、譲渡する書類が送られてきたので、必要事項を書き入れ、実印の印鑑証明を同封して「NTT東日本加入権センター」へ書留で送った、そうしたら今日連絡が有り、譲渡先が記入されていないと。

わたしゃそこの「加入権センター」で買い取ってくれるもんだと思っていたので聞いてみた。

インフラを整備するイニシャルコストを利用者に負担させるのは理解出来る、しかも現在は使った分だけ負担するライトプランが存在するのに、わざわざ「加入権」を負担させるシステムがまだ残っているのか。権利を持ち債権のように第三者同士で売買出来るシステムで、新規加入者には事業者であるNTT東日本(私が関東の人間だから)が販売しているのに、なぜ事業者のNTT東日本では回収に干渉せず、怪しげな第三者に任せきりになっているのか。

想像するに昔は電電公社と言う国営の組織が、通信のインフラからサービスまでを一手に引受ていたけれど、民営化になり、本来ならばインフラを所有する別組織があって、そこから借りた回線を使ってKDDIやらソフトバンクテレコムやらと横並びのサービスで競うところを、NTTだけが回線と言ったインフラとサービスの両方を持った事業者になってしまったと言うことだろうか、要は中途半端な民営化だったわけだ。

現在でも売るときだけは「長く使えば使うほど(加入権は現在36,000円、ライトプランは月々250円高い基本料金なので、12年使えばチャラ)お得です」しかも債権のように販売できるし、と買わせるだけ買わせておいて、本来ならば資産であるインフラを負担させておきながら回収しない。

例えば昔JRが国鉄と呼ばれていた頃に、人を運ぶサービスで運賃と言う名目で料金を徴収すると同時に、利用するんだから鉄道設置に掛かった土地代とレール敷設料を最初に一人当たり10万円と言う資産を分割して購入させていたとすれば、それは株や企業債みたいなものじゃないのかね。

払わせておいて回収しないのは、なんだか騙された感じもするし、なんだか納得できない。




デフレのおかげと酒呑みの自己弁護。

昨年のリーマン・ショック以降、物が売れずに値段を下げない事には物が売れなくなっていると、ひとり勝ちのユニクロを悪者に仕立て上げる記事も見られますが、本来技術革新などで生産効率が上がれば、物の値段は下がることは今までにも沢山有りましたので、私なんかはどちらかというと歓迎しているんですけれど。

世の中には「その地域で好まれているもの」が有り、食品などでも日本では豆腐や納豆と言った大豆加工食品が日常的に食べられていますけど、沢山の人が買ってくれるから単価は安く、手に入れやすい商品ですが、食習慣のない例えばアメリカあたりで食べようとすると、どこでも手軽に手に入る食品とは言い難いのでしょう。

同じようなことを日本で暮らす私が考えると「本場中国の〇〇は日本で買うと〇〇円だが、向こうで買うとたった〇円で買える」と言ったことになるのでしょうが、なぜか普及品でも日本で買うと高くなるものって沢山あるように感じられます。

例えばお酒、ワインなんかは一時から比べればだいぶ安くなりましたが、海外で暮らす日本人のブログなんか見てみると、水みたいな金額で買えるような記事もしばしば見受けられます。

喫煙者が減ってきたことで、次なるターゲットはアルコールとばかり、WHOが「アルコールの有害な使用を減らす世界戦略」を発表しましたが、私は料理を作りながらちびちび飲んだり、仕事から夜中に帰ってから寝酒をいただくのが好きなので、アルコールは何でも好きなのですが、今まで水みたいな金額で買えるようなお酒を飲んで満足することなど有りませんでした。



安いお酒

でも最近は第三のビールと言われるものは、清涼飲料水と同じか、スーパーによってはそれよりも安い金額で売られていたりします。ワインは一時コストコで売っていた5リットル入って2,500円位の、バッグインボックスタイプのワインを飲んでいましたが、最近近所の西友で驚く値段でうっているワインを発見。となりの蒸留酒の棚には、スコッチウィスキーも驚く値段で売っているでは有りませんか。

今まで何度か「安物買いの銭失い」的に安い酒を買って後悔したことは何度も有りますが、失敗したと後悔しても、その一品を自己責任と言いながら腹に収めてしまえば済んでしまうこと。とはいえ数年前に世界最大のスーパーマーケット、アメリカのウォールマートの子会社になったので、世界中の仕入れ先から生産地に近いところで飲まれているお酒を輸入し、売っていたらひょっとして?と期待を持って買ったのは確かなところ。



輸入国など

ワインは不味くても料理に使うなど、逃げ道はあるのですが、ウィスキーはあまり変なもので割ると美味しくないので手をだすのに勇気がいります、国産ウィスキーで近い値段のものも幾つか飲んだことは有りますが、これしか無ければ買うけど・・・。と言う程度のものでしたから。

飲んでみた結果は、もうバンザーイ!!。です。



レシートです

ワインはコンビニで売っている1,000円前後のチリワインと同等程度、ウィスキーも同じようにだいたい1,200円程度の商品と同じ程度でしょうか、ワイン一本397円、スコッチウィスキー一本790円。クラブソーダは変な味付けのない炭酸水で40円。摘みのピーナッツもボトルで397円。ここにも有りました価格破壊。ウォッカやジンも安くならないかな?。

他にもkiriのクリームチーズも250円台だし、ウォールマートのPBのものは230円台で売っていますから、休日は駐車場がクルマで溢れ返るのもわかる気がします。24時間営業だし、始まりましたコンビニ離れが。

安い酒でも少し気取ったグラスに注げばそれなりに美味しい雰囲気は・・・、最初の一杯はストレートで、でも製氷皿のブロック氷は色気有りませんね。



気取ったグラスに


アイデアの方向性が変わったよなぁ。

物を売るための広告を制作しています。企業がステークホルダーとのコミュニケーションとして、ポスターや新聞広告、プロモーションツールなど、色々な媒体で表現する方法や仕組みを考え、どのような表現の仕方が見る人に共感されるのかと視点を変え、切り口を変えたアイディアをいくつも出し、それにそったビジュアルを探し出して一つの作品に仕上げていました。

メインとなるビジュアルは写真家の〇〇先生に撮影してもらうとか、イラストレーターの誰々さんにあんなものをモチーフに描いてもらうなど、広告が持つ目的に合ったビジュアルを探し出し、組み合わせるのがアートディレクターの仕事です。

ひとつの職域としてもちろん現在でも多くの方が広告の仕事をされていますが、ただ広告と言っても商品やサービスなどを知ってもらい、購入または利用してもらい売上を伸ばすと言う、商品やサービスを売るための営業の一環でもあるわけで、制作する側は見てくれる人に良い印象を持ってもらい、その商品を購入したいと思ってもらう。と言う大きな目的が有りました。

しかし広告を作るのには制作に係る費用はもちろん、その広告を載せる媒体(メディア)が必要で、雑誌や新聞、テレビなどのスペースや時間を購入して広告を出していましけど、Webと言う環境が無い頃は、広告代理店から媒体を購入して広告を出すのが一番合理的な方法で、企業も広告費として莫大と言えるほどの予算を組んでいました。

メディアを使った広告以外と言っても、雑誌やテレビ番組で広告と言う枠ではなく、記事や番組の中で宣伝してもらうペイドパブリシティくらいで、様々なメディアを横断したプロモーションを行うと言った、マルチメディア戦略などは、お金を持った大企業だけが取れる広告戦略でした。

雑誌や新聞などはページと言ったスペースに限界が有りましたし、テレビにしても時間と言う限界が有りました。しかしWebと言うインフラが整い、コミュニケーションメディアとして社会に定着してみると、スペースや時間と言った限界はもとより、媒体料をほとんど無料に近い金額で提供する環境ができ、メディアと言う垣根がひとつ外れました。垣根が外れたと言ってもマスメディアとWebはイコールでは有りませんので、同じ効果は有りませんし使い方も違っています。

そう、垣根が外れ、新しい世界で何か出来るのではないかと、広告代理店をはじめとする今まで広告を扱っていた企業から果てはGoogleまで、色々な手法が現れ、どんな効果があるのかの実験をしながら広告をして行くような、混沌と言うかカオスと言うか、でも検索技術を元にしたGoogleのマッチング広告は成功しましたね。

新しい、誰も体験しなかったメディアが出来たことであれやこれやと試行錯誤して行くうちに、物を売りたいと思う企業側も色々な事が分かってきたのでしょうか、広告だけが物を売るためのプロモーションではないと。例えばほとんど無料に近いWebと言うメディアを使い、買ってもらいたい、と思われる人(見込み客)が求めるようなサービスを無料で提供し、参加した人が楽しむと同時に購入する動機づけをする。昨年一月にこのブログのエントリーに書いたSONYハンディーカムのプロモーションは、そんなWebと広告の機能をうまく使い分けた良いプロモーションでした。

広告を見てもらい、自分のライフスタイルや心情と重ねあわせることで共感を得、その商品を購入してもらうと言った広告は最近あまり見なくなりました。そちらを突き詰めてビジュアルや広告の質を高くするよりも、広告以外のところで見込み客とコミュニケーションをとり、購入につなげる方が費用対効果が見えやすいのかもしれません。

なんだかアートディレクターや、クリエイティブディレクターと言った以前から広告を創ってきた専門職よりも、何をどうやって遊ぶと面白いんんじゃない?、と言うような優秀なプランナーの方が、今は求められているのかな?。




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