飲食店の大量生産・大量消費は愛され続けるか_01
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- by virbius
- 2008/09/02 Tue 13:16
大量生産、大量消費と言っても、クルマや家電製品ではなく食べ物です。
私の住んでいる場所は横浜市内で、事務所は東京にあります。今まで商店街と言えば、駅近くにあり○○銀座などと名前が付いた商店街が、日本全国どこにでもありました。しかし最近、元気のある商店街は少なくなり、特に地方にある商店街などはシャッター通りと比喩されるほど、店を閉め廃業するお店が沢山あります。
反対に商業専門ディベロッパーの開発する、大型ショッピングセンターのモールという「新しい商店街」は、大規模な工場跡地など、あちらこちらへ出店が相次いでいます。中に入るお店は、このショッピングセンターという施設に、テナントという形で出店しますが毎月ディベロッパーに支払う金額は、けして安い物ではありません。
支払う項目の一例を挙げると、営業保証金・固定営業料・変動営業料・駐車場負担金・共益費・水道光熱費・販促費・会計処理費等々、特に変動営業料は、売上に対する歩合契約により、高い売り上げを上げればディベロッパーに支払う金額も増え、売上を誤魔化すことがないようレジはSC全体で、毎日の売上金も夜間金庫で一元管理され、毎月一度営業料などの経費を差し引いた金額を、ディベロッパーからテナントに支払われます。
こうなると自宅を店舗としているような、経験と商売の勘だけでは出店出来ず、原価や営業費・人件費などをマネージメント出来る企業だけが、テナントとして出店できます。お父ちゃんとお母ちゃんの二人でやっているようなお店には、ショッピングセンターへの出店は非常にハードルが高い物なのです。
今、ショッピングセンターに出店出来ている飲食店は、全てマーケティングとマネージメントを検証した上で、出店し利益を上げている店舗と見て構わないでしょう。
と言うことで、人件費を抑えるためにマネージャー以外はバイトさんかパートさんを使い、経験者ではないスタッフが調理しても、お客様の満足度が変わらないよう、セントラルキッチンで事前に下ごしらえできていて、店舗にいるスタッフのスキルによって左右されない味、または加熱しお皿に盛るだけでお客様に出せる、原材料の仕入れから調理まで、マネージメントされている料理で、お客様が大きく感動する料理ではなくとも、6〜70%位のお客様が満足できる料理です。
ショッピングセンターにある飲食店だけではなく、街にあるチェーン店化された外食店舗は、同じようにマーケティングからマネージメントまで、しっかりと管理され運営されています。そこそこ安くて美味しいお店、嫌いじゃありませんし、よく利用させていただいています。でも何か物足りないのです、次回はそこら辺の話しを少し・・・。
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