RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

派遣会社に勤務しています。

Q:派遣会社に勤務しています。


地場の小さな派遣会社に勤務して8年になります。現在、従業員扱いの取締役として営業マンの管理をしています。ここ最近派遣切り等のニュースが後をたたず、当社に関しても売上げは右肩下がりです。先日、社長より自分は他の事業を始めるから、派遣は任せるといわれました。後々は後を継いで欲しいから、今後の方向性等を考えてくれといわれました。
まず、何をどうすればいいのか・・・と言うことで迷っています。大まかな形での3年後までの売上げ計画は考えていますが、まず何から手をつければいいのでしょうか?

A:日本の抱える大きな問題だと思います


ko20808さん、ライズプロダクションの佐藤と申します。
社会の目が現在、非正規雇用に対する雇用のあり方に注目していますから、風当たりも強くお仕事も大変だと思います。

この非正規雇用社員の扱いは、これだけメディアで報道され、OECD 対日経済審査報告書2008年版 では、日本政府に「労働市場における二極化拡大への対処と労働参加の促進」を求めていますので、この先雇用に関する法規が変更されるのは間違いないと思われます。

派遣労働者に対する規制を強化すると、製造業は賃金の安い海外へシフトする可能性が高くなりますので、正社員の雇用法案が提出されるのではと考えられます。

現在、若年就業者のうち1/3が非正規雇用となっており、その問題の一つとして、不安定な雇用形態が職に対する技能の蓄積を阻んでいることが、日本の産業の稼ぎ頭である製造業で、技能の継承が途絶えるのではと懸念されています。

この事から将来派遣会社に求められるものは、派遣する労働者一人ひとりのスキルをきめ細かく調査し、この労働者はどのような能力と技能を持った人間であるのかを明確にし、企業が求める職能を持つ労働者を確保しておくことなのではと考えられます。

そのためには労働者を求める企業の必要としている職能、技能をしっかり把握する必要があるでしょうし、場合によっては企業と共に細分化した評価基準を作る必要があるかもしれません。

雇用問題という、どちらかというと専門外のご質問に対する回答ですので、頓珍漢な回答になっているかもしれません、もしそうでしたらお許しください。






このQ & Aは、All AboutPfoFileに届いた質問に対し、RISE Production佐藤が答えた物を転記しています。オリジナルページはこちら


アニメデザインの著作権

Q:アニメデザインの著作権


近年日本のアニメ人気が世界中で高まり、それに伴い著作権問題が増えていますが、いったいアニメの著作権とはどこまであるものなのでしょうか?

勿論アニメを無断で録画し、そのままインターネット上に流すのは著作権違反だと思いますが、例えば録画した番組・アニメを編集し、自分の好きなシーンのみを組み合わせた、所謂「自己ベスト」をインターネット上でシェアするという場合は、著作権に反するのでしょうか?

また、アニメの場合、アニメキャラクター自身には著作権が発生すると思いますが、アニメ中にあるデザインやアイディアには、著作権があるのでしょうか?

例えば、アニメの中でキャラクターが着ているTシャツのデザインを真似て、現実のTシャツにプリントして販売した場合、それは違法なのでしょうか?

その場合、どの程度そのデザインをアレンジ(オリジナリティーを加える)すれば、著作権違反とみなされないのでしょうか?

A:キャラクターが着用する物にも著作権は存在します。


佐藤商店さま、初めましてライズプロダクション佐藤です。

まずアニメを録画し、それを自分の好みに合わせ編集し直し、Web上に公開することは基本的に違法で、動画サイトでは削除依頼が絶えません。
しかしYouTubeやニコニコ動画などで実際に運用されてみると、意外なことにその映像がプロモーション効果を持ち、販売に繋がることが立証されてきています。
この事から角川などの著作権者側も、取り締まるばかりではなく、巧くお互いの関係を築くことが出来ればメリットがあると判断し、公認のバッチと広告を表示することで、著作権者側に利益を還元しています。(現在はYouTubeだけです)

またアニメキャラクターが着用する衣装やグッズを販売する事が、大きな利益を上げることからビジネスとして認知されており、著作物の一つになっています。

どの程度のオリジナリティーを加えるアレンジで、法に抵触しない物になるかは、そのデザインがどのくらい普遍的な物かで判断されると思います。
例えば主人公が、太い横線のボーダー柄Tシャツを着ていたとして、同じ物を販売しても、ボーダー柄自体は普遍的デザインですから、アニメの主人公独特のデザインではないと判断されるでしょう。
ですから、例えばエヴァンゲリオンに出てくるシンジくんが学校で着ている衣装。と銘打ち、開襟シャツと黒いズボンを販売しても、中学生の制服と見なされるでしょうから法には抵触しません。

もちろん銘打つ時にキャラクターを表現してはダメですけれどね。

オリジナリティーあるキャラクターでしたら、独自のデザインに翻訳し直して作っても、アニメファンには見向きされないでしょうし、近づけたら著作権法で訴訟起こされる可能性すらあります。

アウト・セーフのボーダーラインがどこにあるかは、暮らす人の民度にも左右されるところもあり、現物を比較することもなく、ここが境界線と言い切れないと思います。






このQ & Aは、All AboutPfoFileに届いた質問に対し、RISE Production佐藤が答えた物を転記しています。オリジナルページはこちら


日本国際賞



先週23日、日本国際賞の表彰が行われ、公務負担軽減から天皇陛下からのお言葉を無くされたことがニュースになっていた。

もとは、日本にもノーベル賞に匹敵するような賞が必要だとして、1981年に構想が立てられ、1983年に政府内で閣議決定された後、1985年に第1回の授与式が国立劇場で行われた。

今まで余り興味を持って見たこともなかったのだが、今回の受賞はあの「成長の限界」のプロジェクトリーダーでもあるデニス・メドウズ博士、上のYouTubeの画像の先生だ。

国連などの国際機関や、名の通ったノーベル賞ではなく「日本国際賞」だ。

今までどの様な分野の、どの様な方々が受賞されていたのかは、2002年に受賞したWorld Wide Web(WWW)を発明し、欧州原子核研究機構(CERN)にいた、ティム・バーナーズ=リーぐらいしか知らず、後のお方はお名前と写真を見ても私など聞いたことがないお方ばかりです、メドウズ博士の受賞で少なくとも日本を動かしていくTopの人間達は、この差し迫った危機感を共有しているのだろうと感じる。

でもいまだに「環境、省エネ。何それ、ハァ?バッカじゃない、マスコミに踊らされてんのよ」の認識しかない人もまだまだ沢山いる。

日本ではまだ危機的な状況ではないかもしれないが、局地的にはもう始まっている、一例を挙げればソマリアの海賊。

海賊が出現した原因の一つは、季候変動による降水量の減少で、作物が取れなくなり、飢えて死ぬより持っている所からいただけ、と言うこと。

だいたい一番弱い所からしわ寄せが起きてくるんだよな、自戒を込めて。


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