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RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

会社名をデザイン その際の著作権について

Q:会社名をデザイン その際の著作権について


屋号デザインを一新します。

会社ロゴマークはすでに存在しています。

今回は会社封筒などに印刷したり、文書などに使用したりする横文字タイプで
「株式会社 ○○」というものです。

現在は普通のゴシック体を使用していますが
新しくもうすこしスマートにしたいという要望からつくり直すことになりました。

その際に、即材のフォントを使用してもいいのでしょうか。
著作権に問題はありますか?

企業ロゴマークではないので
メッセージ性やオリジナル性はそこまで必要はないと思いますが
即材のフォントを使用した場合でも
「文字間」や「文字の大小」「多少の変形」などの加工はしたいと
思っております。

他の企業様はどのように作成されていらっしゃるのでしょうか。

ご意見よろしく御願いいたします。

A:フォント自体著作物です。


ドラゼミさん、はじめまして。
写植で制作物を創っていた頃では、代理店や制作プロダクションでも、写植の書体について、あまり著作物という概念がありませんでした。

しかしPCでのフォントの使用がデフォルトになった事で、各フォントメーカーも書体自体を著作物と認識しはじめています。
PC自体がグローバルな製品で、契約を前提にした商品だからでしょう。

現在私ども制作側でよく使っている書体メーカーに「モリサワ」という会社があります。
その会社と代理店を通じ、使用許諾を得て書体をPCにインストールし、使用していますが、ライセンス契約書の禁止事項の一文に以下の項目があります。


2)有償・無償を問わず、第三者に利用させる目的で、本フォントから取り出された文字情報を改変等の翻案をする等してフォントその他の二次的成果物もしくはそのデーターを製作し、製作させること

文字情報とは、書体デザインまで含まれると解釈されますので「モリサワ」のフォントは使えないことになります。
使えるフォントを捜してロゴタイプとする労力を使うくらいならば、デザイナーに依頼して新に創っていただくか、現在有るフォントメーカーに使用料を支払い使用する方が健全だと思います。






このQ & Aは、All AboutPfoFileに届いた質問に対し、RISE Production佐藤が答えた物を転記しています。オリジナルページはこちら


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