RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

認知度を上げるためのやるべきあれこれ_04

火に油を注ぐいくつかの方法_1

検索サイトへ登録しましょう


インターネット上にサイトを開設した時点で、小さな火を灯す事が出来ました。

しかし吹けば跳ぶような小さな火で、誰も興味を持ってくれませんし、気にもしてくれません、見てくれる人が居るとすれば、ご家族か友人の方でしょう。

駅前の商店街にお店を開いたのならば、街を歩く人がお店を覗き商品に興味を示せば集客に繋がりますが、インターネット上では興味の有りそうなサイトを捜して、ぶらつくのが Yahoo! や Google と言った検索サイトでしょう。


サイトを立ち上げ、まず最初にすべき事は検索サイトへの登録です、Yahoo!でしたら非商用サイトであれば、Yahoo!カテゴリーに、商用であれば有料のYahoo!ビジネスエキスプレスへの掲載申込みです。

代理業務を代行する代理店などもありますが、サイトを立ち上げたばかりで、効果があるのか判断できない物までセールスされる恐れもありますので、信頼できる友人からの紹介などが無い限り、こちらから声をかけるのは控えた方がよいかも知れません。


もう一つGoogleでは、トップページ下にある(Googleについて)から「サイトオーナーの方へ」にサイトの登録方法や、アクセス解析に便利なフリーソフトなどがあります。

やり方などが判らない場合、「Google サイト登録」などで検索すると、解説サイトがいくつもありますので、初心者でも参考にしながら登録できます。


その他のポータルサイトなど


Web 上のコンテンツで、検索サイトの他にも「教えてはてな」・「教えてgoo」や「王国」など情報のポータルサイトが沢山あります。

そのコンテンツの一つには口コミで商品やお店を紹介するページもあり、そこに書き込まれる「教えて」に答えることで、商品やお店、Webサイトを紹介することも出来ます。


また、SNSと言ったmixiに代表される、ソーシャル・ネットワーキング・サービスでは、お店限定のコミュニティーを作れ、お客様同士やお店スタッフとのコミュニケーションや、新商品に関する意見を聞けるなど、小さなお店ばかりではなく、大企業もそのコミュニケーション能力を、マーケティングに生かすところも出てきています。


書き込まれたからと即効性はないものの、このようなWeb上にあるコミュニケーションサイトを上手に使うことで、お店や商品の認知度を上げる事も出来ますが、2チャンネルを初めとする匿名の投稿サイトなどは、書き込んでもあまり効果を認められないばかりか、イメージが良くないこともあるので、利用は控えた方がよいでしょう。


次回はWebではなく、店頭や営業用に使うツールなど説明したいと思います。




認知度を上げるためのやるべきあれこれ_05

火に油を注ぐいくつかの方法_2

Web以外の告知・印刷物


既存の告知方法としては、新聞にチラシ広告を打つ、駅などにボード(看板)を掲示する、駅の改札などで優待券など、チケットを手撒きする、雑誌や地元コミュニケーション紙(ミニコミ誌)などに広告を掲載する・・・等々が現在よく見かける告知方法ですが、チラシや看板、雑誌や新聞などの媒体費も必要となってきます。


お店などの対面販売をされているのなら、それ以外にも名刺のようにお店の自己紹介できる、コミュニケーションカードを作り、お客様の手の届くところに置くのも、お店のブランディングの表現方法として、地味ですが持続的に続けることで効果が見込めます。


名刺サイズの表裏に入れ込む内容は、お店の屋号・住所・電話番号・メールアドレス・サイトのURL・お店までの地図程度でしょうか。お店の屋号と共に必ず何を販売しているのか、特徴を含めたお店のキャッチ・フレーズを忘れずに表記しましょう。


また、Webでの販売にもある程度ウェイトを置くのでしたら、Netショッピングが可能な事をアナウンスし、簡単に商品紹介をしたA-4三つ折り程度の大きさの印刷物を作り、商品を購入していただいたお客様や、お届け物で配送依頼いただいた商品に、お店の自己紹介と言った目的で同梱することは、さりげなくお店や商品をPRでき、リピーターとして期待できます。


印刷物に関し、以前は部数によって高価な金額を提示されたりしましたが、現在ではオンデマンド印刷機も普及し、小ロット・短期納品が可能になっており、500部の印刷などではカラーコピーよりも安くプリントできる印刷屋も出てきましたので、積極的に利用しましょう。


今回は印刷ツールの基本的なアイテムを上げてみました、社会情勢の変化と共に目的に対する手段も変化しています。

ホームページを作り自己アピールするのは、いくつかある手段の内の一つの手段で、何年か前まで費用対効果が、他の媒体を利用するよりも高かったためにもて囃されていますが、印刷や広告と言った媒体も最近は費用も安くなってきているので、様々なメディアを駆使して目的を達成する『メディアミックス』という考え方が必要になっています。


次回は印刷物に限らず、店内での告知方法として、今だから実現できる方法を提案したいと思います。




認知度を上げるためのやるべきあれこれ_06

火に油を注ぐいくつかの方法_3

Web以外の告知・会計時レジ前でのプロモーション


お客様がレジ前で会計や梱包を待っているときに、お店に展示できていない商品や、関連小物、新しい使い方提案、Webサイトの告知、地方発送の告知、次回セールの告知、定休日のお知らせなど、告知を必要とする全ての物をデジタル画像化し、小型のテレビモニターなどでスライドショーとして告知しましょう。


デジカメで撮影した商品などに、パソコンで画像にメッセージの文字を入れるなど画像処理し、表示させたい順番で[001.jpg]などのファイル名を付け、一つのフォルダーに保存します。画像の編集ソフトはAdobe Photoshopがあれば最高ですが、Microsoft PaintやOfficeにバンドルされているパワーポイントなど、文字や画像が編集できるソフトが有れば大丈夫です。


また、オープンソースでGIMPと言う画像編集ソフトもあり、このようなフリーソフトを利用するのも一つの方法だと思います。

画像を表現する文字(フォント)も、個性的で色々な表現ができるフォントが、同じようにオープンソースのフォントとしてインターネット上で配布されていますので、高価なイニシャルコストを掛けることなく、イメージに近い表現ができます。

本人の「やる気と情報」で、高度な表現を手に入れることが可能な時代になっていますので、チャレンジしてみましょう。


ソフトと同じようにハードも、今まで画像をスライドショーとしてモニターなどに流す場合、テープに編集し、ビデオ機材で再生するのがスタンダードでしたが、デジタル機材のコモディティー化により、量販店にある汎用機材でも同じ機能を安価に使えるようになりました。

その一つがi-Podです、テレビと専用ケーブルとで繋ぐことにより、デジカメの写真画像やムービーの映像を、テレビでスライドショーとして、簡単に再生することが可能になっています。


パソコンで編集した画像を、i-Podに転送し、量販店などで特売されている2万円程度、7インチの画面サイズのコンパクトモニターに繋ぎ、レジの横にでも置けばイヤでも目に付きます。

店内で告知の為のポスターや、商品としてはマイノリティーだが根強いファンが付いている商品など、ブランディングとして必要な訴求表現ができ、特にオシャレな商品を扱うお店などでは、スマートでコンパクトな表現方法で告知できるのでお奨めです。


今まで業務用の高価な機材と、専門スタッフへの外注しか選択できなかった物が、汎用機材やパソコン、ソフトのコモディティー化で、驚くほど安価で、効率的な機材が手に入るようになっています。

これからは、やる気の有るチャレンジングな人の要求に応えられるソフトや機材が揃ってきていますので、やる気のある人と、無い人との差が、大きく開いてくる時代になったのかもしれません。




認知度を上げるためのやるべきあれこれ_07

火に油を注ぐいくつかの方法_4
Webを含め、手軽に出来る印刷ツールなどをお奨めしてみましたが、時間が掛かっても全て自分でやろうと頑張れば、出来るような物ばかりで、どちらかというと事業を始めたばかり、または地域密着型から脱却し事業を広げようと考え「その第一歩として外部外注スタッフに頼らない手段」と言う切り口で書き込んでみました。


しかし、実績も歴史もない企業でも、新しくサービスを始める事業・サービスが、社会的に見て有意義で影響力があると言う自信が有れば、新聞や雑誌、テレビやラジオと言ったマスメディアや、インターネット上にあるニュースサイトなどのメディアが、ニュースとして取り上げてくれる可能性もあります。

テレビ局のキー局は難しいかもしれませんが、地方に関連が有れば地元のテレビ局に取り上げてもらえる可能性もあります。


ダメ元でも各メディアに対し、ニュースリリースを作り送ってみる事も考えてみてください。作り方などは下記をご参照ください >> 広報マニュアル・パブリシティと広告広報マニュアル・ニュースリリースの作り方、デザインやコンセプトが斬新で発売後の評価が高く、あっと言う間に品切れ状態に。なんて大手新聞社が取り上げてくれるかもしれません。


一通りやってみて分かる事


普通の人たちが生活していく上で、Webサイトを立ち上げる事は一つの趣味として以外では、せいぜいポータルサイトで提供するブログを利用する位です。

大きな企業でしたらサイトを作るにしても、一流の制作会社に依頼し、全ての要素を含んだ素晴らしいサイトも作れますが、限られた予算の中で考えられる最良なサイトを作るには、不要な要素は外して必要な要素に絞り、予算に合わせるような作り方にならざるを得ないでしょう。


複数の社内スタッフで制作管理出来るのと、ほとんどを個人で管理するのとでは、リスクに大きな差が出来てしまいます。

この事から小規模の事業所でサイトの立ち上げを考える場合、ある程度仕事の流れを理解できている者、または第三者の専門家に簡単に意見を聞く事(このProFileもそうですね)の術を知っている者が、制作に携わった方が、後から後悔を感じないで済むと思います。


パソコン一台とソフトさえあれば、ホームページだろうが印刷原稿だろうが、深い専門知識が無くても出来る世の中になっています。

しかしソフトを使いこなすスキルがあるだけのモノと、戦略的な仕掛けを持って創られたモノとを比べてしまうと、天と地ほどの差が有るのは歴然とわかります。


自分で一通りやってみると言う事は、自分の限界を知る事でもあります。

自分で頭に思い描いたモノと、実際に出来上がったモノが大きく異なる場合、どうぞプロに任せてください。クライアント側にこんなモノにしたいと、頭の中に描ける絵がある場合、とてもスムーズに仕事を進める事が出来、お互いの仕事に満足できると思います。


筆と墨、白い紙が有ればそこに何かを書きたくなるように、道具から何か作りたくなるインスピレーションをもらう事があります。

やってみる事で点と点が結ばれ、戦略に繋がる事もあります、色々と楽しんでやってみてください、きっと世界が広がるはずです。




デザインの仕方・考え方

我々がデザインという仕事に就いた頃は、業界内にも徒弟関係がしっかりとあり、先輩が版下の作り方から、企画の考え方などをみっちりと教えてくれたモノでした。

クリエイティブ、アートディレクターなどは、時代の気持を牽引するオピニオンリーダーとして、サブカル的なメディアからマスメディアまで、もて囃されてもいました。

これはグラフィックデザインに限られたことではなく、雑誌の編集にしても、同じようにディレクションする人は、みんなスタイルを持ち、こんな遊びが楽しいよね、こんなファッションがオシャレだよね、などと自分でも真剣に遊び、そんなオーラが制作する物にも現れていたので、コンシュマーや読者を牽引する力にもなっていたのではと思います。

現在でもデザイン事務所や代理店の制作では、先輩からみっちりと手取り足取り仕込まれるのではないかと思いますが、PCがこれだけ普及し、ソフトを使いこなすスキルも上がってきたことから、誰でもが表現出来る時代になったと言っても過言ではないでしょう。

絵画や写真、彫刻でもアートとは、自分の考え方、美しいと感じる物を表現することですが、デザインとはこんな機能を持たせたいなど、目的を内包した表現です。

商品企画やグラフィック、パッケージデザインなど、目的を内包したモノの表現の仕方を、誰かから教えて貰うのではなく、独学でやられた方も多いのではないかと感じます。

誰かが作った「パンフレットやフライヤー見たいにデザインして」と言う風にオーダーされたり、この写真を使ってこんな感じになど、ただデザインのためのレイアウトを要求されることも多く、何のために、どんな目的のために、と言った戦略や原則が忘れられている表現になってしまっているのではないでしょうか。

何度も言いますが、デザインとは目的を内包した表現です。

デザインする物は、どんな目的を持ってデザインされるのですか、どんな役割を受け持つのですか。

そこがクリアーになっていれば、自ずとどんなデザイン、表現にすればいいのかが出てきます。

後は見る人がどう感じられるか「先進的」「進んでいる」「その業界のリーダー」と見て貰いたいのか、それとも「フレンドリー」「私たちと同じ」「凄く共感出来る」などを、表現のさじ加減で意識の一歩前に出た表現にした方が良いのか、半歩だけ前に出た方が良いのか、写真やコピーの表現方法でコントロールします。

今年の頭に書いたコラム「親愛なるチャーリーへ」にも書きましたが、企画・構成に行き詰まった時のアプローチとして、広告を見る顧客を聡明な友人として仮定し、彼に説明するよう「親愛なるチャーリーへ」の一行から書きだし、最後に最初の一行のチャーリーを消せば、何をどう説明したらいいかがハッキリすると思います。

この様なやり方で上手く表現出来ないようであれば、私たち訓練を積んだプロにお任せください。

プロと二人三脚で考えながら作り上げていくことで、色々な方向からのアプローチの仕方があり、表現方法が沢山あることが実感出来ると思います。




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