RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

会社の常識は、社会の非常識?

何を今更ではあるが、CSRやコンプライアンス、コーポレートガバナンスなどと言われていても、結局中で働く社員の意識に頼っているところも少なくない。

もちろん社員一人ひとりが働くにあたり、お客様に対しての心配りや、売るためのマーケティング、効率を考えていくのは当然だ。

商品を購入していただいたお客様に納品に伺う、限られた時間の中で、回らなければいけないお客様は沢山ある、コインパーキングを探し車を駐める時間的余裕がない。

お客様の近所の路上に停車させ、荷物を配達する。

当然のように毎日繰り返され、街中でもよく見る風景だ。

しかしクルマを運転している時は、事故を起こさないように対クルマに対しては非常に気を遣うが、意外なほど歩行者には気を遣わない。

市街地でよく見る片側一車線の幅員6mぐらいの道路+歩道があると、ほとんどの車両が走ってくる車両に気を遣い、他車に迷惑だからと歩道に乗り上げ停車する。

そもそも歩道とは歩行者と一部軽車両(自転車)のための道路であり、車を駐める場所ではない。

足の悪いお年寄りがカートを押しながら、子どもを乗せたお母さんがベビーカーを押しながら、最近は足の不自由なお年寄りが電動カートに乗る姿もよく見る。

弱者が道路を利用することを想像できていないのだ、歩道に乗り上げ駐車するドライバーに何で駐めていると聞くと、必ず「他のクルマにジャマになるから」と答える、歩行者にとって自分の車はジャマだとは考えられないのである。



道路や河川・海上など、人が自由に入っていける場所には、その方法により利用する人に義務と責任を負わせた上、認可するシステムです。

クルマを運転する人には、安全に運転する義務を負わされ、義務を負えなかった者に刑事罰、行政罰、民事罰などの責任を負わせることで免許を付与しています。

路上に障害物を認めた場合でも、安全に運転する義務が他車を運転するドライバーに負わされています、邪魔な障害物があれば、安全な運行をしなくとも良いとは一言もありません。

沢山の人が集まるところで、あなたの企業も関わり合う時に、社会的にどのような義務と責任を負わされているのか、一度考えた方が良いと思います。

会社の常識が、社会の非常識と言われる前に。




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