RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

人類のシナリオ 2

前回の話で終わっちゃうと、夢も希望もなくなんだか悲しくなるので、ぢゃどうすんのョ、であるが。
2025年のシナリオのスタートを伸ばすしかない。
希望はあるのか、と聞かれたら「可能性はある」、世界が協調すれば何とかなるかもしれないのである。
一応人類には、実際にオゾン層破壊を水際で引き戻した実績もある。

何が必要かと考えれば、やはり循環型エネルギー利用の現実化だろう、原子力は処理できない核廃棄物が出る限り現実的ではない。
現実的な物は太陽光と風力の二つ、現実的とは発電した電気に対するコスト。
理想を並べても、現在電力会社に支払う金額から大きくかけ離れていては、現実味のある話にはならない。
ただし両方ともデメリットはある、単純に考えても太陽光は夜は発電できない、風力も風がなければ発電できない。

それと効率の問題、現在の発電所のように大型プラントは必要なく、地域単位、個人単位で出来るだろう。
もちろん1種類で考える必要はなく、様々なデバイスの複合型を考えるべきで、現在すでに個人住宅向けのコ・ジェネレーションシステムが、東京ガスから発売されている。
要は水素自動車と同じ、スタックを使い天然ガスから電気に変換する装置で、余熱でお湯も沸く。

風力は、世界各地で盛んだが、日本では実は非常に効率が悪い。
風の向きが一定していないからなのであるが、企業が出資して事業として採算が合うのは今のところこれだけである。
採算が合うと言っても、補助金ありきではあるが、日本国内でこの事業を行うには、開発というイニシャルコストがかかりすぎ疑問である。
あるとすれば、海上で大規模なウインドファーム(以下WF)を運用することぐらいだろうか。
現在計画中の物は建設を急ぐためか、自治体の許認可が非常にゆるい。
通常この様なプラント建設には、環境アセスメントを作り、議論した後でないと建設できないのである。
その内に社会問題化するであろう。

現在の産業活動では、石油という化石燃料を念頭にした社会資本が沢山ある、新しいエネルギーと言ってもまた新にインフラを整備し直すのは現実的ではない。
海上での大規模なWFには大きなメリットがある、風力で発電した電力で、海水から水素を作りタンカーで運ぶ。
現在、経済産業省がすでに燃料電池自動車と水素ステーションの実用化を目指し、研究・活動を行っており、関東エリアには9つの水素ステーションが稼働中だ。
水素ステーションの中には、水から水素へと作り替える実証実験がもう始まっている。(水からだけではなく石油や天然ガスからも実証実験中)

人口爆発が起こりそうな(起こっている?)インドや、アフリカなどの地域での教育は出生率を上げないためにも各国の協力が必要だろう。

環境問題と一言で言っても、温暖化ガスの排出から、人口や食の問題など農業から水産業、教育・宗教・経済など非常に範囲が広い。
特に書かなかったけど、宗教と経済の問題は大きい。
近所の家で一月も早く梅の花が咲いたのをきっかけに、こんな所まで書いてしまった。

・・・少しずつではあるが、循環型社会に変化しつつある、カウントダウンの数字が停まってくれると良いのだが。




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