RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

不景気な時に不景気な話をしても・・・。

と言うか、そんな話題しか提供できない政府にも問題はあるのだろうが、日本を代表して向かった国際会議であの格好を放送され、見ている国民も後味の悪さを感じたのではないだろうか。

そんな姿を延々とテレビの報道番組で見せられた日には、不景気と萎んだ姿がよりショボーンと背を丸く、小さくさせるようだ。

こんな時はガハハと笑って過ごせる番組が嬉しい、個人的には一発芸のパフォーマンスで笑いを取るのではなく、昔のドリフターズの考えられた笑いが好きだ。

後は世界に対して誇れる日本を実感した時、人でも技術でも。

技術という点では基幹産業である自動車と、環境技術だろうか。

人としては辞任した中川昭一財務・金融担当相の報道で、陰に隠れてしまった形になるが、なんと言ってもエルサレム賞の授賞式での村上春樹のスピーチであろう。

昨日のニュースにもあったが、今日スピーチの全文が本人の署名付で公表されていた。

紛争のあったエルサレムに招かれて行き、その当事者の一方であるイスラエルのペレス首相の前でのこの発言は、イスラエルとパレスチナの人たちに、どう感じられたのだろう。
今さらもう、どっちがどれだけ悪いかなんて意見は不毛な話だ。
とりあえず戦争は止めにして、話し合いに入るきっかけにはならないものか。

エルサレム賞を受賞し、授賞式に参加することで、紛争当事者の一方にくみされるのでは、と言う懸念から欧米の作家達は受賞を辞退しているらしいが、授賞式に登場し、言いたいことを言ってくれたのは、景気の低迷で閉塞感を感じる日本国民には、良い風穴を開けてくれたのではないか?。

報道として酩酊した顔の大臣を映すのも必要かもしれないが、メディアがやらない物だから、Web上では色々な人が翻訳してアップしてある。
その中でもブログをwikiのように使い、意見を出し合って作られた「はてな」のブログがある、発言した本人が公表していない今の段階では、一番近いのかな?。

読んでみると、小説と比べたら全然短いほんの一言なんだけれど、なんだかちょっと感動させてくれた。

日本人としてこの様な発言をしてくれ、少し誇りに思った。

ニュースとしてどちらがプライオリティーが高いのかの判断一つにしても、既存メディアとWebとの温度差を感じる。

こんな言葉の力だけれど、少しだけ世界を変えてくれるんじゃないかと期待させる、そんな発言をしたのが日本人だなんて、まんざら日本も捨てた物じゃないだろう、と、世界中に対して誇れることではないのか。

今は寒い寒いと身をかがめながら歩くのではなく、国民が自信と誇りを持って、堂々と歩いて行く姿こそ必要なのではないだろうか。




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