RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

クリエイティブのもう一つの意味。

パンフレットや広告を作る。

企業と制作するデザイン事務所との出会いは、今までは広告代理店や紹介などから、最近ではB to Bでのパートナーを見つけるための、マッチングサイトなどもいくつか出てきました。

このProFileも同じようにB to Bのパートナーを見つけることが出来るサイトの一つですが、もう少し具体的にサイト上で入札するようなサイトも見受けられます。

しかし選定の内容を見てみると、質でパートナーを選ぶのではなく、金額と納期で選んでいるのが現状のように感じられます。

必要なツールを必要な時に必要なだけ作る、非常に当たり前のことですが、コミュニケーションツールを作ると言うことには、その目的以外にももう一つ大きな意味があります。

扱う商品やサービスをきちんと伝えるために、物事をロジカルに捉え整理して作りますが、これを何度か繰り返す内に、見ていただいた方からの反響や効果などのフィードバックから、一つの商品やサービスだけではなく、企業としてのブランドというか、社会での中の立ち位置を計ることが出来ます。

大企業の場合、企業戦略としてシステマティックに構築する項目ですから、専門部署で仕事を仕切り、ブランドイメージやノウハウを蓄積していけるのですが、中小企業などではいろいろな仕事を兼任したり、限られたスタッフに集中するなど、ノウハウを管理するのも難しいのが現状ではないでしょうか。

このことから、特に中小企業で未来を見越した企業目標を持つためには、その場限りの仕事で考えるのではなく、企業ブランドを一緒に作り上げられるパートナーと二人三脚で進めるべきと考えます。

物やサービスを売るためには競合他社との差別化を、自社の特徴と優位点をキチンと発言していかなければいけません、企業としてPR能力がさらに求められています。

何をどう公表していくのか、どう表現してゆくのかは、基本となる自社の立ち位置(ポジション)が分からなければ、毎回試行錯誤を繰り返し、効率的・合理的に表現出来ません。

人間同士でも企業同士でも、真剣に付き合うことでお互いを高め合うことが出来ると思います。

一時的な目的でその場限りの付き合いよりも、決められた期間内でどのような目的を内包した制作物を作っていけるか、信頼出来る事務所と組んで作り上げた方が、結局安く早くできるのではないかと考えます。




小さな会社に、経営理念や企業ビジョンは必要ですか?

Q:小さな会社に、経営理念や企業ビジョンは必要ですか?


10名ほどのスタッフと一緒に、パソコン教室を事業の中心とした、IT困りごと解決の会社を経営している者です。設立から5年間、地域に密着しながら活動をし、それなりに安定をした運営ができているのですが、1つ気になっていることがあります。

弊社は元々脱サラをした数人の仲間で始めたサービスで、綿密な理念や将来的なビジョンなどはあまり深く考えず、まず目の前の売上げを立てていくことと、地域に愛さるサービスを提供していく事だけを考えて、今日までがむしゃらな活動をしてきました。

この様な小さな会社にも、経営理念や企業ビジョンといったものは必要でしょうか?もちろん存在しないよりは、明確な方向性が定まっていることが望ましいとは思います。しかし、これまでに困った事がなく、また理念やビジョンを定めたとして、どのように活用をしていけばよいのかがよく分かりません。

漠然とした質問で恐縮ですが、ご意見を伺えれば幸いです。

A:どなたに対してのビジネスでしょう?


boriさま始めまして、ライズプロダクション佐藤と申します。遅くなりましたがコメントさせていただきます。

専門家の皆さんが仰るように、社会の中で活動していく企業として、経営理念や企業ビジョンは無いよりは有った方がよいのでしょう。

しかし地域密着型の B to C に近いサービスで、仲間と始められたとの事ですので、理念やビジョンなどを明文化し、社内で意識を共有したとしても、目に見える効果は少ないと思われます。

ただし、今後地域の方達を対象にしたパソコン教室や、コンシュマーに近い方へのITコンサルティングから、B to B として企業や地域のグループと付き合う必要性が出てきた場合、経営理念や企業ビジョンは、boriさまの会社を理解していただくために「必要な物」と考えます。

100の言葉を並べて理解していただくよりも、整理された少ない言葉で伝えた方が、多くの人に正しく伝わるからです。

対個人に対しての契約でしたら、直接お会いし言葉を交わす事で、人となりや、企業イメージも伝わりますが、企業対企業の契約ですと、担当者の背景にはその企業の全社員が存在します。

今まで直接お会いした事がないその企業の社員の方にも、御社のサービス内容を正しく理解していただくためにですが、これはboriさまの会社がもっと小さな会社であろうと、契約する相手が企業の場合、経営理念や企業ビジョンは必要だと考えます。




このQ & Aは、All AboutPfoFileに届いた質問に対し、RISE Production佐藤が答えた物を転記しています。オリジナルページはこちら


地元の特産品をネットショップで販売したい

Q:地元の特産品をネットショップで販売したい


地元の特産品(食品)をネットでも販売したいと思っております。地元では売り上げも良いのですが、全国展開するとなると、認知度もありませんし、成功するかどうか不安です。商品の認知度を高める方法や、ネットならではの顧客獲得法などお教えいただきたく、アドバイスよろしくお願いいたします。また、スタンドアローン(独自店出店)とモール出店とではどちらが良いのでしょうか?

A:中・長期的展望を持って取り組みましょう。


「現在の経営状態を大きく変化させず、着実な歩みの中でWebでの販路を広げる」と言った考え方を基本に、質問に答えさせていただきます。

●モール出店ですが、基本的に支店を一つ増やすのと同じように、専任のスタッフを必要とします。人的資産があり、専任スタッフが置ける状態でしたら、金銭のやり取りや流通の問題にしても、ノウハウがあるのでモール出店も良いでしょう。

●モール出店が現状にそぐわない場合、スタンドアローンでの出店になりますが、商品購入に当たってのユーザビリティーを考慮すると、CGIを含むプログラミングも必要ですので、NiftyやOCNと言ったISPで割り当てられたサーバーではなく、ホスティングサービス・ドメイン取得まで考慮され、専門業者を決めるのがよいでしょう。

●サイトを開設したと言っても、御社の認知度は無いに等しい物です。資本が潤沢であれば、雑誌や新聞などへの広告も考えられますが、まずは現店舗販売の時、お客様にネット販売可能になった事の告知、名刺大のカードにURLや店舗の連絡先などを入れた、お見せとお客様とのコミュニケーションカードを、来店いただいたお客様の手に取っていただける場所に置き、購入していただいたお客様にもお渡ししましょう。

また、日本全国発送可能とアナウンスし、来店していただいたお客様から、地方への直接発送可能をアピール、発送商品の中にネット通販のチラシのような物を制作し同封しましょう。もう一つ開設したサイトに、ブログを開設し、販売する特産品の拘り、お客様に喜ばれているところ、と言った商品の良さを積極的にアピールし、購入いただいたお客様からのコメントも含め、週に一度以上は更新し、積極的にコミュニケーションを取っていきましょう。


文字数が制限近くになってしまいました、お金(広告)を使わないブランディングと告知は、企業体質の改善に似ています、年単位で時間が掛かると思いますが頑張ってください。




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ドリームウィーバー cs3

Q:ドリームウィーバー cs3


こんにちはわたしは只今ドリームウィーバーのMXを使用していますが、姉から譲り受けたもので表記がすべて英語になります。それでもなんとかHPをつくりアップしていますたが、パソコンにウィルスが入りリカバリをかけることになりました。バックアップはとっていましたが、再度パソコンに送信することが難しく、日本語表記のCS3のソフトを購入しようか迷っています。
バックアップしたデーターを再度入れ込むことはCS3でも簡単にできますか?やっぱり独学ではむりなのでしょうか?無理ならば学校に行くこともかんがえています。教えてください。。。


A:CS3は良くできたソフトだと思います。


yokosanさま、はじめまして、佐藤と申します。

私もMXからCS3にバージョンアップしました、Mac版ですけれど。一番大きな違いはレイアウトのベースがテーブルベースからCSSに変更になった事でしょうか、ただこれは新規作成の場合今までと変わったと感じる点ですが、既存ファイルのサイト設定でしたら、MXと大きく変わっていないようですから問題ないと思います。

何か分からない事があれば、Adobeのサイトにあるユーザーフォーラムで質問も出来ますし、iTunesのPodcastに「アドビポッドキャスト」という使い方を映像で説明したサイトもありますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。学校に行かれるのも一つの手だとは思いますが、目的の半分以上は Web制作情報を収集するのための人脈作り、と割り切られた方がよいかもしれません。

アプリケーションを使いこなすためのインストラクションブックも、色々な出版社から沢山出ていますので、それを参考にされるのも良いでしょう、または mixiのようなSNSの中にもDreamweaverやCSSテクニックと言った沢山のコミュニティーが存在し、使い方なども教えてもくれます。

学校のように簡単に答えは教えてはくれないかもしれませんが、ご自分のやりやすい物を見つけ、やってみるのも一つの手だと思いますよ、ほとんどが無料ですから。




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ニュースリリースとプレスリリースの違い

Q:ニュースリリースとプレスリリースの違い


はじめまして、小規模な市場調査会社で今度兼任で広報を担当することになった者です。
会社の知名度を上げることがミッションとして課せられたのですが、何分知識が無く右往左往しているような状態です。


弊社では、毎月業界に関する自主的な調査を行っておりまして、これをネタにできないものかと考えております。そこでいくつか方法を調べてみたのですが、調査の内容をニュースリリースやプレスリリースの形で配信することが近いようだ、ということがなんとなく分かりました。


が、ここからが素人の悲しさで、ニュースリリースとプレスリリースの違いがいまひとつ良く分かりません。おそらくは・・・
・ニュースリリース=情報をエンドユーザーに直接届ける
・プレスリリース=情報を記者に届ける
というニュアンスなのだと思いました。


ニュースリリースの方が確実にいくつかの媒体には乗るような気がしますが有名どころに乗るかどうか分からず、プレスリリースは当たれば大きな媒体に乗るような気もしますが外れれば掲載ゼロなのだろうかと、それぞれのメリットとデメリットもつかめておりません。


それぞれの配信を代行している会社様に聞いてみたくも思いますが、当然扱っている商材を進められるでしょうし・・・皆様のお知恵をお借りしたく、質問をさせていただきました。よろしくお願いいたします。

A:ニュースリリースは広報業務の基本作業です


こんにちは、アートディレクターの佐藤です。
ご質問から日にちも経ち、当初の目的も達成されたとは思いますが、ご参考にと思いコメントさせていただきます。

パブリシティーには二種類有ります


一般的に自社の情報をメディアに掲載する事を、パブリシティーと呼び、フリーパブリシティーとペイドパブリシティーの二つに分けられます。フリーパブリシティーとは、ニュースリリースをメディアの記者に取り上げてもらい、メディアの責任で掲載してもらう事を指します。ペイドパブリシティーはメディア(紙面等)を企業が購入し、企業の責任で掲載する、つまり広告の事を指します。

マスメディア4媒体の窓口は記者クラブ中心


現在新聞の経済面などに紹介される企業の新商品、新サービスなどはほとんどが記者クラブにニュースを流し、記事にしてもらっています。市場調査となりますと関係省庁・団体は経済産業記者会や日本経済団体連合会記者会などの記者クラブがあると思います。

Web上のニュースサイトから始めてみては


マスメディアはやはり敷居が高いと思いますが、インターネット上にあるニュースサイトは、マスメディアとまた違った切り口でニュースを選別し、掲載していますので、いくつかのニュースサイトに送る事はいかがでしょうか。

企業戦略上、広報がより重要になってきます


PDCAサイクルの中心にいるのが、広報という業務です。企業の中でより重要なポストになると考えられますので、頑張って下さい。広報の実務者用にバイブルを紹介します。電通から出版されています「戦略広報」という書籍で、大型書店、もしくは電通のサイトから購入できます。

このQ&Aでは文字数が限られていますので続きは、私のコラムで紹介していますのでご参照下さい。




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DTPの原稿は、Wordでは入稿はできない?

Q:DTPの原稿は、Wordでは入稿はできない?


イメージがつかみやすいようにと、ページをマイクロソフトのWordで作って入稿したところ、そのままの形では使えないので組み直しすると言われました。DTPの入稿に、Wordは不向きなのでしょうか。


A:Wordからの印刷も手段の一つです


他の専門家の先生方が仰るように、WordはDTPソフトではありませんので、オフセットカラー印刷には不向きです。ただし文章だけでしたら色の再現に目をつぶれば、Wordからの印刷に対応している業者さんでしたら可能です。入稿に際してのドキュメント形式などは、直接業者さんに確認された方がよいと思います。色に関して言えば、鮮やかな緑色やオレンジ色は濁った色でしか表現できないと考えて下さい。

現在はCTP印刷という、製版フィルムを使わないオフセット印刷が出てきていますので、小ロット短期納品が可能になっており、部数によってはコピーを社内で取るよりも費用を抑える事も出来ます。

これが写真やグラフ・表と言った図版を組み合わせ、ツールとして印刷するのであれば、専用ソフト、印刷4原色シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックをハンドリングできるAdobe Illustraterなどが必要です。通常のデジカメではRGB(光の3原色)しか扱えませんので、画像をCMYKで加工できるPhotoshopも必要でしょう。またスキャナーなどにバンドルされているソフトに、Photoshopエンハンスドがありますが、こちらのソフトはRGBのみ扱え、CMYK は扱えませんのでご注意下さい。

RGBからCMYKへのコンバートについては、MicrosoftがsRGBと言うカラープロファイルを設定し、標準化してあるために、写真画像にプロファイルを埋め込んであれば、一昔前ほど写真イメージから外れる事も少なくなりました。ただし画像解像度の問題もありますので、ある程度のスキルは必要です。

年に数回制作するだけでしたら、外注された方が費用対効果は高いと思います。

簡単ではありますが、注意する点だけ述べさせていただきました。参考になれば幸です。



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その意見広告はどうよ。

3/17朝刊

3月17日の朝刊各紙に「考えてみませんか?私たちみんなの負担額。」という意見広告が掲載された。

リードコピーにある「日本は世界トップレベルの低炭素社会です。」も理解しているし、誇りにさえ思っている。

温室効果ガスが増えてきた原因は、産業革命から競争原理の下、化石燃料を使った結果、地球が持っている浄化作用以上の二酸化炭素が放出されたから。

空気中に二酸化炭素が全くない状態だと、地球上の熱が効率よく放熱され、地球の気温は氷点下30℃くらいになるそうなのだが、増えすぎた現在、熱が宇宙空間に放射されず地球温暖化に繋がっているのが、これ以上温室効果ガスは増やせないと考える理由。

実際に世界のGDPの上昇と共に、同じようなカーブを描いて温室効果ガスの量が増えています。

このことから京都議定書にある1990年を基準として、温室効果ガスを−6%削減すると経済成長も、同じように−6%を覚悟しなくてはいけない懸念から、日本の経済成長をこれ以上マイナスに振ることは、世界同時不況の中、企業として生き残っていけない可能性がある、と言う危機感を持っての意見広告なのだろう。

でも広告の内容からすると、読む人に全世界の京都議定書に対する批准の足並みが揃わず、相変わらず大量生産大量消費に進んで儲けている国があるのだから、日本もこれ以上のCO2削減は「環境に対する技術的イノベーションが進んでいるんだから、ECOの為にあんまり頑張らないで、今まで通りドンドンエネルギーを使おうよ」に聞こえる。



産業革命以降今までにないスピードで発展してきた人類だが、ここに来て人類はおろか、地球上に暮らす生物全てを危険な状態になるのではと懸念され、全世界で取り組むべき問題だと認識している。

同じような生活を続けるのに、効率が悪く温室効果ガスを多く排出する他の国と比べてどうする、この問題は全人類が初めて経験することだ、誰も答えを持っていない。

出来るだけ大きな視点で考え、理念を持って進めないといけないのではないのか。

確かに現在の経済的危機は今までに無かったほど厳しい物だが、原因は環境を気にしたエコライフではない、金融危機だけでもない、様々な各論に少しずつズレが出てきたのが集まり、マクロ的な問題で経済危機になったと感じられる。

今回の意見広告を出した沢山の協会を合わせると、日本の多くの産業が入るのかもしれないが、景気回復に対してのアピールするポイントが、ちょっとズレているのではないかと感じる。

日本は技術大国と言われているが、言葉を言い換えれば問題解決大国だ。

過去には公害問題を技術で問題解決を図り、その技術が世界中で取引されることで日本の産業が振るわった実績もある。

別に自分が環境を意識した考え方を持つからと、この広告に意見を言うわけではない、ただ内容が気にくわなかっただけだ。

なぜなら、新聞コピーにある温室効果ガス削減には、1世帯あたり105万円の負担と有るが、直接の負担ではないのに数字を出すことで広告を見た人に、ネガティブな印象を持たせるバイアスが感じられて、広告を出稿した各業界の正義の居場所が、日本の産業を牽引する各業界がこんな姑息な手を使って良いのかと感じる。




ブランディングは形から進めていっても良いのか

Q : ブランディングは形から進めていっても良いのか


競合他社との差別化を図るために、会社のブランディングを推進していく必要があることを認識しているのですが、どこから手を付けていけばよいのか悩んでいます。社内に対するモチベーションアップの意味も含め、新規で社名ロゴを作成し、会社にキャッチコピーを作り、ホームページやパンフレット、名刺を統一デザインでリニューアルするなど、形から入ろうかと考えています。が、ブランディングとはこういった形から入る作業を進めることで、達成されるのでしょうか。


A : 私は、私というブランドです。


ブランドを確立していくのに、順序や正解はないと思います。
何をすれば答えが見つかるかは、他の専門家の皆さんが言われていますので、申し上げる必要もないと思いますが、少し違った切り口でブランディングの考え方を提案させていただきます。

ブランドとは例えば、「老舗」という言葉の持つ意味や、「はつらつ」や「若々しい」「フレッシュ」と言う言葉の持つ感覚を、企業(店舗)が社会(消費者・お客様)とのコミュニケーションするときに、相手に自分を伝えたいイメージだと思います。

企業の中でもブランディングというと、難しく考えがちですが、企業を私個人と捉え、私が好きなあの子に少しでも私を理解してもらい、好きになってもらうために自分をどう表現すべきか。と捉えなおすと少し分かりやすいのではないでしょうか。

ロゴの作成、コーポレートスローガンなど、この「自分をどう表現すべきか」が曖昧だと、形や色の使い方が、考える方向と違ったものになってしまう可能性があります。ですから形から入るにしても、その色や形を使い「どう表現すべきか」という「理由」が必要になってきます。

またご質問にあるように、社外・社内に対するモチベーションアップのためにも、顧客や株主、社員やその家族と言った、全ステークホルダーに向けたメッセージでもあるべきで、企業の中・長期計画にリンクし、未来を見据えた企業戦略でもあるべきです。

ニッチマーケット上のブランディングでは、差別化を強く出せば認知されやすいでしょうが、幅広い年齢層の多くの方から長く親しんでもらおうと考えれば、コンプライアンスやコーポレートガバナンスなどの、企業統制の整備も合わせて考えないといけないでしょう。



このQ & Aは、All AboutPfoFileに届いた質問に対し、RISE Production佐藤が答えた物を転記しています。オリジナルページはこちら


デザインの仕方・考え方

我々がデザインという仕事に就いた頃は、業界内にも徒弟関係がしっかりとあり、先輩が版下の作り方から、企画の考え方などをみっちりと教えてくれたモノでした。

クリエイティブ、アートディレクターなどは、時代の気持を牽引するオピニオンリーダーとして、サブカル的なメディアからマスメディアまで、もて囃されてもいました。

これはグラフィックデザインに限られたことではなく、雑誌の編集にしても、同じようにディレクションする人は、みんなスタイルを持ち、こんな遊びが楽しいよね、こんなファッションがオシャレだよね、などと自分でも真剣に遊び、そんなオーラが制作する物にも現れていたので、コンシュマーや読者を牽引する力にもなっていたのではと思います。

現在でもデザイン事務所や代理店の制作では、先輩からみっちりと手取り足取り仕込まれるのではないかと思いますが、PCがこれだけ普及し、ソフトを使いこなすスキルも上がってきたことから、誰でもが表現出来る時代になったと言っても過言ではないでしょう。

絵画や写真、彫刻でもアートとは、自分の考え方、美しいと感じる物を表現することですが、デザインとはこんな機能を持たせたいなど、目的を内包した表現です。

商品企画やグラフィック、パッケージデザインなど、目的を内包したモノの表現の仕方を、誰かから教えて貰うのではなく、独学でやられた方も多いのではないかと感じます。

誰かが作った「パンフレットやフライヤー見たいにデザインして」と言う風にオーダーされたり、この写真を使ってこんな感じになど、ただデザインのためのレイアウトを要求されることも多く、何のために、どんな目的のために、と言った戦略や原則が忘れられている表現になってしまっているのではないでしょうか。

何度も言いますが、デザインとは目的を内包した表現です。

デザインする物は、どんな目的を持ってデザインされるのですか、どんな役割を受け持つのですか。

そこがクリアーになっていれば、自ずとどんなデザイン、表現にすればいいのかが出てきます。

後は見る人がどう感じられるか「先進的」「進んでいる」「その業界のリーダー」と見て貰いたいのか、それとも「フレンドリー」「私たちと同じ」「凄く共感出来る」などを、表現のさじ加減で意識の一歩前に出た表現にした方が良いのか、半歩だけ前に出た方が良いのか、写真やコピーの表現方法でコントロールします。

今年の頭に書いたコラム「親愛なるチャーリーへ」にも書きましたが、企画・構成に行き詰まった時のアプローチとして、広告を見る顧客を聡明な友人として仮定し、彼に説明するよう「親愛なるチャーリーへ」の一行から書きだし、最後に最初の一行のチャーリーを消せば、何をどう説明したらいいかがハッキリすると思います。

この様なやり方で上手く表現出来ないようであれば、私たち訓練を積んだプロにお任せください。

プロと二人三脚で考えながら作り上げていくことで、色々な方向からのアプローチの仕方があり、表現方法が沢山あることが実感出来ると思います。




認知度を上げるためのやるべきあれこれ_07

火に油を注ぐいくつかの方法_4
Webを含め、手軽に出来る印刷ツールなどをお奨めしてみましたが、時間が掛かっても全て自分でやろうと頑張れば、出来るような物ばかりで、どちらかというと事業を始めたばかり、または地域密着型から脱却し事業を広げようと考え「その第一歩として外部外注スタッフに頼らない手段」と言う切り口で書き込んでみました。


しかし、実績も歴史もない企業でも、新しくサービスを始める事業・サービスが、社会的に見て有意義で影響力があると言う自信が有れば、新聞や雑誌、テレビやラジオと言ったマスメディアや、インターネット上にあるニュースサイトなどのメディアが、ニュースとして取り上げてくれる可能性もあります。

テレビ局のキー局は難しいかもしれませんが、地方に関連が有れば地元のテレビ局に取り上げてもらえる可能性もあります。


ダメ元でも各メディアに対し、ニュースリリースを作り送ってみる事も考えてみてください。作り方などは下記をご参照ください >> 広報マニュアル・パブリシティと広告広報マニュアル・ニュースリリースの作り方、デザインやコンセプトが斬新で発売後の評価が高く、あっと言う間に品切れ状態に。なんて大手新聞社が取り上げてくれるかもしれません。


一通りやってみて分かる事


普通の人たちが生活していく上で、Webサイトを立ち上げる事は一つの趣味として以外では、せいぜいポータルサイトで提供するブログを利用する位です。

大きな企業でしたらサイトを作るにしても、一流の制作会社に依頼し、全ての要素を含んだ素晴らしいサイトも作れますが、限られた予算の中で考えられる最良なサイトを作るには、不要な要素は外して必要な要素に絞り、予算に合わせるような作り方にならざるを得ないでしょう。


複数の社内スタッフで制作管理出来るのと、ほとんどを個人で管理するのとでは、リスクに大きな差が出来てしまいます。

この事から小規模の事業所でサイトの立ち上げを考える場合、ある程度仕事の流れを理解できている者、または第三者の専門家に簡単に意見を聞く事(このProFileもそうですね)の術を知っている者が、制作に携わった方が、後から後悔を感じないで済むと思います。


パソコン一台とソフトさえあれば、ホームページだろうが印刷原稿だろうが、深い専門知識が無くても出来る世の中になっています。

しかしソフトを使いこなすスキルがあるだけのモノと、戦略的な仕掛けを持って創られたモノとを比べてしまうと、天と地ほどの差が有るのは歴然とわかります。


自分で一通りやってみると言う事は、自分の限界を知る事でもあります。

自分で頭に思い描いたモノと、実際に出来上がったモノが大きく異なる場合、どうぞプロに任せてください。クライアント側にこんなモノにしたいと、頭の中に描ける絵がある場合、とてもスムーズに仕事を進める事が出来、お互いの仕事に満足できると思います。


筆と墨、白い紙が有ればそこに何かを書きたくなるように、道具から何か作りたくなるインスピレーションをもらう事があります。

やってみる事で点と点が結ばれ、戦略に繋がる事もあります、色々と楽しんでやってみてください、きっと世界が広がるはずです。




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