RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

小さいケーキ屋が生き残るためにアドバイスを!

Q:小さいケーキ屋が生き残るためにアドバイスを!


両親が洋菓子店をしております。最近義弟が店に入り共同でしていく予定でケーキの内容も少し変えていっています。そこで若いファミリーをターゲットに何か販売促進をしたい思っています。お店のある街はほぼ一戸建てなんですが駅前に大きなマンション(店舗から歩いて10分弱)が何棟か建っています。子供たちが通う小学校に行くには店舗前の道を通るしかありません。まずその辺のお客様に来ていただけるよう、お誕生日ケーキからでもいいので足を運んで店内に入ってほしいと考えています。何かいいアイデアはありますでしょうか?マンション世帯に広告を入れるしか浮かばないのですがどういった広告がいいのか、何か販促の券をつけたらいいのか。でもなんかそういうのも古い気もして悩んでいます。よろしくお願いします!

A:販促から受け皿まで、トータルで考えましょう。


一年以上前のご質問ですが、最近街からケーキ屋さんやパン屋さんが減ってきており、甘い物が好きな私は、とても悲しく感じております。

yo-ko-yoさんのご両親のお店や、地域で頑張っている小売業の皆さんには、頑張っていただきたいと思い、回答させていただきます。

マンション世帯へのポスティング、他の専門家の皆さんも仰るように、効果はあると思います。

また誕生日ケーキの予約・申込みはインターネットのホームページを見ながらできるよう、販促だけではなく、その受け皿となる道具も整備された方がよいと思います。

お店の環境や規模は判りませんので、マクロ的な話になりますが、人の集まる商店街から外れたお店ですと、ついでに立ち寄るのではなく、そのお店を目的に来られるお客様が多いでしょう。

普段なかなか手に入らない嗜好品なども、ネットで頼み宅配業者に配送してもらう時代です。

頼むためにわざわざ出向くと言った行動に何か強いインセンティブがない限り、足を向けてくれることは少ないでしょう。

ですから販促だけではなく、それを受け止める手段までトータルに考え、新しい商品開発にも力を入れるのが良いと考えます。

食品スーパなどでは見ることのない、個性ある商品で差別化されるのが理想ですね。

ケーキ屋さんが作る塩キャラメルのコンフィチュールなんて言ったら、朝のパンにたっぷり付けて食べたい〜!! これはきわめて個人的な要望ですね、失礼しました。





このQ & Aは、All AboutPfoFileに届いた質問に対し、RISE Production佐藤が答えた物を転記しています。オリジナルページはこちら


動画でホームページに会社案内をのせたい

Q:動画でホームページに会社案内をのせたい


社員採用の一環で、会社のホームページに動画の会社案内コーナーを設けたいと考えています。動画制作の流れ、制作会社の選択、必要な費用ほか、準備すべきことなどを教えてください。

A:リテラシーを比較する事も必要です


少し時間が経ってしまったクエスチョンですが、答えさせていただきます。ご質問の制作の流れや制作会社の選択など、他の専門家の先生達がお答えいただいていますので、改めて説明は致しません。

最近では個人のブログでも、YouTubeなどにアップした映像をページにエンベッドし、文章や写真と同じ感覚で動画を使うようになってきました。今までのWebの特徴でもある、ページをめくるように深い情報へアクセスするのと、動画で説明するのとでは、理解度に大きく差が出る場合があります。

この事から通常のページとして表現した方がよいのか、動画として表現した方がよいのか、伝えるべき情報によっては、リテラシーを見極め使い分けた方が効果的です。

また、採用の一環で会社案内コーナーを映像でとお考えのようですが、広報活動の中でもコンプライアンスやガバナンス、CSRなどをステークホルダー向けに表現するには、静止画よりも映像の方が理解度が高く、積極的に利用される事をお勧めします。

特に安全性を求められる企業にとって、お客様の安全を確保するための日頃の作業は、普段あまり目にする事もなく、静止画のページで表現しようとすると、 3〜4クリックしないと目的のページにたどり着けないなど、ワンクリックでストーリー立てて説明できる、動画を使った表現の方が勝っています。

さらに社会には「こんな物にまで?」と驚くようなフェチの方がいらっしゃり、特に特定の人でしか作れないような職人技を始め、大人のための社会科見学のような「工場見学」など、ただ見るだけでも好きな人が結構居ます。

企業イメージのアップ、企業のファンになってもらう事にも繋がりますので、自社サイトにその様なコーナーを持たれる事をお勧めします。また同じ画像を YouTubeなどの動画投稿サイトにアップし、企業とは距離があっても興味を持つ、広い範囲の皆さんに見てもらう事により、潜在的な企業イメージの向上に繋がります。





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DTP対応のWeb制作会社は紙にもWebにも強い?

Q:DTP対応のWeb制作会社は紙にもWebにも強い?


会社の広報活動の一環として、紙媒体のパンフレット、チラシ、名刺、またホームページを同時にリニューアルすることを考えております。その場合に、DTP対応のWeb制作会社様は、紙にもWebにも適したデザインを作成可能と考えてよいのでしょうか?

A:制作会社もピンキリです


時間がある時に、倉庫の奥に仕舞ってあるような以前のQ&Aの中で、参考にしていただけそうな問いに答えさせていただきます。

広報活動の一環として社会に伝えたいと言う目的に合わせ、手段としての印刷媒体、Web媒体と別れます。手段としての作業はレイアウトと言ったオペレーションと、コーディングと言ったプログラムです。

企業の目的を効果的な戦略を考えるのが、アートディレクターやクリエイティブディレクターと言ったディレクター達です。印刷媒体は長い時間を掛け成長してきましたが、現在では成熟した媒体と言っても良いでしょう。

反対にWebはHTMLと言った基本的なプログラムに大きな変化はありませんが、リッチコンテンツを実現するためのFlashやJava、CSSと言った付帯プログラム、ブラウザーをアプリケーションのように使うAJAX、ユーザビリティを飛躍的に伸ばすAIRなど、新しいソフトや機能を実現するためのプログラムなど、日進月歩で進化し続けています。

印刷にしても、 Webにしても様々な機能の中から目的にあった物を選び、一つの物を作り上げていく“目”が必要になってきます。

つまり優れたディレクターのいる制作会社は、印刷でもWebでも満足行く物が出来るでしょうが、元々オペレーターとプログラマーしかいない制作会社では、難しく時間も掛かるでしょう。

大体どこの制作会社でも、今まで制作した作品を見る事が出来ます。

印刷・Web両方の作品を見せていただいてから、制作会社を決められたほうが良いと思います。

オペレーターとプログラマーしかいない制作会社は、ディレクションできている物ならば、安い金額で受けてもらえるので、制作に関し内部でキチンとディレクションできる企業ならば、そのような制作会社に制作依頼するのも一つの方法ですね。

ちなみに私の事務所では、どうしても予算が取れない場合は社内で。

キチンと予算があるお仕事では、Webは外部スタッフにお願いしています。





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短期プランと長期プランのバランスの取り方

Q:短期プランと長期プランのバランスの取り方


事業を推進する際には、目先の利益にとらわれずに先々の事まで考えた上で、プランニングを行うことが大切だという事は分かります。が、目の前での課題があまりにも多すぎ、これらを解決することに追われる毎日が続いています。また、弊社の事業年度は上半期と下半期に分かれており、半年ごとに成果を上げ無ければ次の予算が削減されてしまいます。根本的に何かを見直さなくてはならないと思うのですが、先を見通す余裕が無く、どこから手を付けて良いのか分かりません。この様な状態を打破するために、短期と長期、どのようなバランスで物事を考えて行けばよいのでしょうか。

A:短期・長期に係わらず、社員の質の向上を目指しては


こんにちは、ライズプロダクションの佐藤です。あまり具体的なご質問ではないので、私の考える理想論的な答えになってしまいますが、ご了承ください。

短期的には売上などの問題もあるのでしょうが、諸先生方も仰るように目の前の課題を並列処理できるように、人材を育てる事から始められてはいかがでしょうか。

当然目の前の課題は効率的に処理し、タスクマネージメントを社員で共有されるのでしょうから、しばらく時間が経てばスタッフも育ち、時間的にも余裕が出来るはずです。

長期的には企業の持つ体力の底上げと申しますか、CSを出来るだけ高く評価してもらえるようにと、企業ブランディングの確立と、カスタマーと直接コミュニケーションする立場である、社員の人としての資質向上を目的とされてはいかがでしょうか。

そのためにはやはり社員が働きやすく、働く事に誇りと喜びを持てるような開かれた企業体質に、変化させ続けてゆかなければなりません。

毎月のお給料以外に、社員が受け取るインセンティブが多ければ多いほど、企業は活性化してゆくでしょうし、そんな企業には優れた人材も、お金も自然と集まってきます。

具体的な話にはなりませんでしたが、ご参考になれば幸です。





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商品の良さが伝わる文章を書くコツ

Q:商品の良さが伝わる文章を書くコツ


ECサイトを運営しています。どのような文章表現をすれば、商品の良さがお客様に的確に伝わるか悩んでいます。文章が硬く、説明しすぎてしまう傾向にあるのですが、あまりにラフすぎると、信頼度が薄くなってしまうのではないかと心配しています。お客様に魅力が伝わるような文章を書くポイントについて教えてください。

A:Web媒体であってもFace to Faceの気持が基本です


こんにちは、ライズプロダクションの佐藤です。

気持ちを相手に伝える。と言う行動は、恋愛でも、広告でも、Webでも変わりはありません。

恋愛でしたら好きな人のことを知り、自分の気持ちも相手に受け入れてもらえる言葉として発言します。

サイト上で商品説明文を書くとしても、実際に自分が店舗で買っていただくお客様に、商品の特徴などを説明する事を頭の中で、シミュレーションして見てはいかがでしょうか。

私の仕事でもある広告制作では、整理されていない文章は嫌われています。

当然表現する紙面には限りがあり、全てのことを表現できる物ではありません。

広告では伝えるべき情報に、他の商品と比べた差別化から導かれた、優先順位が付いています。

今の社会的要求から例えるなら ●値段が安い ●小型コンパクト ●色が豊富 ●省エネルギーなどでしょうか。

この優先順位は、社会的関心の違いで大きく変わります。

社会の中で生活するお客様の、興味のある項目を掴むための仕事がマーケティングです。

新聞やテレビニュースなど社会と触れていれば、ある程度は身につき、それを元に優先順位の項目を並べるだけで説明は出来ます。

起承転結と言った文章が難しいのでしたら、箇条書きがわかりやすいでしょう。

箇条書きで一番伝えたいことが、キャッチコピーにしても良いでしょう。

また本文に関しては、ブランディングを目的とした意図がない限り「文章は専門用語などを使わず、平易な文章で」が基本です。

自分では格好いい文章が出来たと思っても、読む人に理解されなければ元も子もありませんから。

文章が硬い?、説明しすぎ?は、自信が足りないから感じることで、本などを沢山読み、サイトに書き込んでいくなど運営を続け、お客様とコミュニケーションを繰り返すことで、あなたも成長します。その内に自信も得られると思いますよ。





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更新できていないサイトは閉鎖すべき?リニューアルすべき?

Q:更新できていないサイトは閉鎖すべき?リニューアルすべき?


郊外で輸入雑貨を取り扱う小さなショップを経営しています。
3年前に業者に委託してお店のホームページを制作したのですが、多少テキストの書き換えをするぐらいで、デザインを変えたり、ページをつくったりすることがきないため、最近は自分のブログをホームページ代わりに情報発信をするようになってしまいました。
サイトの情報もだいぶ古いので、ホームページを閉鎖してブログ一本にするべきか、お金をかけて再度リニューアルすべきか迷っています。
ブログですと、更新しやすい一方で、過去のコンテンツは見てもらえないので、お店の公式サイトとして使うには、正直不満もあります。
あまり有効に活用できていないサイトをリニューアルすべきか、閉鎖すべきか、専門家のご意見をいただければ幸いです。

A:ぜひリニューアルを。


こんにちは、ライズプロダクション 佐藤です。

郊外で営業されている輸入雑貨のショップ経営、と言う環境を考慮しアドバイスさせていただきます。

実際にお店に足を運んでいただけるお客様は、クルマでせいぜい30分の距離のお客様が殆どだと思われ、口コミや近くにお住まいのお客様だけだと、なかなか横に広がっては行かないと思います。

また輸入雑貨と言ったMD自体、個性を重視され、大きなお店よりもブランディングを明確に出した小さなお店の方が、お客様に支持され、通販やネットショップなどの方が、ニッチな商品を売りやすく、成功されているお店が多い業種でもあります。

その現実の一つの答えとして、ホームページを制作されたと思うのですが、そのメンテナンスの煩雑さに、ご自身のブログを始められたのでしょう。そのブログはどちらかのISPやポータルサイトで提供されているブログですか?。

多分そうだと思うのですが、やはり諸先生方がおっしゃるように、Movable TypeなどのCMSをホームページの一つのコンテンツという位置づけで見直し、サイト全体をリニューアルされた方がよいと思います。

また、御社の企業規模にもよると思いますが、ホームページの簡単な更新がご自身でも出来るよう、CMSベースのサイトを作るか、ご自身でもサイトを作ってみるなど、メンテナンスのランニングコスト削減を考慮された方が、ショップ経営のツールとして生きてくると思います。





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差別化というクリェイティブの考え方

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個人的なことを先に書かせていただくと、学校を卒業したのが1976年、ちょうど第二次石油ショックの頃で、今と同じくらいかそれ以上に就職難の年で、希望していたグラフィックデザイン事務所には就職出来なかった。

その替わりと言っては何だが、大型商業施設のプランニングから施工まで行う設計事務所に就職し、グラフィックデザイナーになったのは80年代の半ば頃だった。

商業施設のプランニングからグラフィックデザインへの転換は、思考方法から携わる期間なども全て異質な物で、手取り足取り鞭打たれながら指導いただきました。

一番印象深かったのは、メーカなどから依頼され広告を作る時に、一番のポイントとなる広告の切り口、メインビジュアルの作り込みの仕方や、キャッチコピーの考え方などで、競合他社との差別化をいろいろな視点で表現する事。

バブルの頃は、それこそ戦場のように忙しく、夜中も12時を過ぎてからコピーライターとのミーティングなどは当たり前「明日の朝まで100案作って持ってこい」などと、厳しい修業時代でした。

良く先輩に言われたことは、例えばメーカーの商品デザイナーの視点で、デザインした強みの部分を切り口に作り込むのか、販売担当者の視点で値段と機能を比べた優位性の切り口で作り込むのか、ユーザー視点で見る人に共感を得られる視点で作り込むのか、相手に伝えるための基準を変化させ考えないと、限られた時間で沢山の優れた企画は立てられないと。

例えばポケットの中にある数枚の10円硬貨を取り出し、ここにある全部の10円硬貨が依頼を受けた製品を取り巻く競合環境で、手前の最後の一枚が今回仕事を受けた製品だ。

みんな同じ10円硬貨だけど、最後の10円をどのように他の硬貨との差別化を打ち出せるか。

一つだけどう差別化を打ち出すが、メーカーが競合と比べ優位と考えた附加機能にプライオリティが感じられるのか、それを表現するにはどの様なビジュアルだと効果があるのか、どんなイラストまたは写真が受け入れられるか、それが広告を見るコンシュマーにどう受け取られるのか、プランがロジカルで整合性がとれているかどうか。

製品としてのライフが長い商品は、見る人が感じているブランド感を少し裏切ることも効果があり、どの程度、どの方向に裏切ればいいのかも考えます。

もう今からじゃ考えられないほど頭を働かせ、今まで見てきた写真集や雑誌などの“これは”と頭の引き出しに仕舞い込んだものを全部使い、何案もカンプを作り提案しました。

コンセプトがロジカルで、クライアントにも理解されやすい広告が良い広告とは限りません。

時には見る人をグイグイと引っ張るパワーも必要でしょう、そんな広告をはじめとするコミュニケーションツールを作り、長い年月蓄積することで商品の、メーカーのブランディングが出来上がってきます。

どう表現していくか、その商品でも企業でもどんな視点で見た表現が、一番共感されるか、クリエイティブワークの切り口を替える視点が必要です。




マッチングサイトも差別化しだしたが

ビジネスの方法論として、Webサイト上のマッチングサイトを利用した、企業とクリエイターのエンゲージが増えています。

どこのマッチングサイトも、主催サイトに企業側からオファーを出し、簡単なオリエンテーションの上見積もりと納期を提示し、エンゲージするのが流れでしょう。

クリエイティブの世界でもいろいろなタイプの仕事があります、私の仕事としている売り物は、フォーマットされていない、一つ一つがオリジナルで重さもありませんし、幾つあるのか数を数えることも出来ませんが、最近エディトリアルの仕事などでは、デザインや色の使い方などがフォーマットされ、データベースを基にページを作り上げる仕事もあると聞きます。

今までクリエイターとクライアントが、一つの目的の物を作り上げるために擦り合わせし、あちらを削り、こちらを持ち上げ作ってきた物と、70%位の満足度のデザインで、時間や費用などの作業効率を上げた物に、別れてきているのではないでしょうか。

これはどちらが良いか悪いかではなく、求められるニーズの結果なのでしょう。

先日のコラムにも書きましたが、擦り合わせを必要としている側の仕事では、クリエイターとクライアントとがコミュニケーション出来るように間に代理店が入り、お互いの言語に翻訳する作業をしてスムーズな進行をコントロールしています。

一方のマッチングサイトでは、エンゲージ後は丸投げしてしまい、メールや電話対応などはあるようですが、間に入るようなことはしていないようです。

しかし、出来上がってしまうと思っていたものと違う、などとクレームを頂くことが増えてきたようで、一部マッチングサイトでは間に入り、有料で翻訳作業を開始したそうです。

ちょっと待って、それって今までの代理店がやっていた仕事とどう違うの。

と突っ込み入れたくなってしまいます、代理店の仕事を代表するとも言える営業職、代理店のアカウントとして専門的に長い年月ノウハウを蓄積してきた上での仕事なのに、現場に出ればクリエイティブ・クライアント両方から仕切りが悪いなど、尻を叩かれ仕事をしているのに、マッチングサイトがアカウントを始めたと聞いても『まともに仕切って仕事してくれるのか』はなはだ疑問です。

私も参加しているから身贔屓で言うのではありませんが、質を保証しつつ新しいメディアを利用し効率化を図るマッチングサイトの中で、ここAll About ProFileのシステムが今のところ一番合理的と感じます。




うまい、安い、早い。の裏に潜む物

インターネットという通信のインフラが整い、誰もがサイトを立ち上げる事で自己アピールし、現実の社会と同じようにさまざまな取引も出来るようになりました。

そしてメリットとして、代理店という中間業者が要らなくなった事で、コスト的にも納期的にも発注するインセンティブが大きくなり、仕事をダイレクトに発注するメリットは、企業側からしたら計り知れません。

新しいインフラを利用したコスト削減とスピードアップは、作業効率を大きく上げる合理的な手法ですから、今さら昔ながらの手法に帰ることは考えにくいでしょう。

では、間に入っていた代理店は、何もしないでただ中間手数料を頂いていただけなのでしょうか。

中にはそんな代理店もあるのかもしれませんが、平たく言ってしまえば、マーケティングやマネージメントと言った企業側の言葉から、クリエイティブや顧客の嗜好がどこに向いているかの、作り手側の言語に翻訳し、制作者との調整に当たっていました。

ダイレクトに企業と制作者を繋ぐと、コストやスピードに関しては満足いくかも知れませんが、内容に関し「こんなはずじゃなかった」と感じることも多いのではないでしょうか。

これは、新しい仕事の流れになったのだから、新しい仕組みの中で仕事をしなければならないのに、従来通りの仕事の仕方で進めた事による、お互いのコミュニケーション不足から来る物です。

この失敗を避けるために一番重要なのは、発注する側が制作側のリテラシーを理解するか、時間とお金をかけ、納得するまでコミュニケーションを高めるかのどちらかです。

そんな事をしなくても2〜3度失敗すれば覚えるとも言えますが、わざわざドブに捨てるような、いわゆる“死に金”と言われるようなお金の使い方はお勧め出来ません。

大きな本屋に行けば、メディア別に教えてくれるエデュケーションブックも沢山ありますが、リテラシーを得るまでに多くの時間とお金が掛かるのも事実です。

そんな時に重宝するのが、この分野で活動しているビジネスコーチやコンサルタントです。

私なんかもこの様なコーチングは業務内容の一部ですので、声をかけていただければ伺いますし、べらぼうに高い金額を請求する訳じゃありません。

コンビニのバイト並みとまでは行きませんが、そんなに高額ではないと思いますよ。




事業を横に拡大するべきか、縦に深掘りするべきか

Q:事業を横に拡大するべきか、縦に深掘りするべきか


ファミリー層へ向けたアパレル用品の販売を、店舗とネットショップで行っています。業績もそれなりに好調で、今後事業を少しずつ大きくしていこうと考えているのですが、その方向性について迷っています。取扱商品の中には、そのまま他のターゲットへも訴求できそうな物があるため、ファミリー層以外へ同じ商品を展開するか、同じファミリー層へ向けて、インテリアや生活雑貨など、新たな商品を提供していくか、横に広げるか縦に深掘りするかで悩んでおります。ケースバイケースだとは思いますが、それぞれの展開を行った場合の一般的な注意点などがあればお聞かせ頂きたく存じます。

A:新しいターゲット層のブランドポジションは?


確かに一言でファミリー層と言っても様々なライフスタイルがあり、同じ商品に複数のターゲットがあっても不思議ではないのでしょう。

その新しいターゲット層と、既存のファミリー層とでブランドのポジショニングは似たような物なのでしょうか。


昔からアパレルに関し、若い世代が「ハズシ」という概念でテーラードを崩した着こなしで、ファッションとして取り入れたりしていますが、同じように新しいターゲット層と、既存のファミリー層とにブランドポジションが違う場合、お互いの足を引っ張る結果となりますので、お店のインテリアやサイトのデザインコンセプトにまで手を入れるか、別の施設が必要になります。


インテリアや生活雑貨と言った、同じターゲットの新しいセグメントへの進出ですが、店舗には売り場面積という広さの縛りがあるので、既存店で商品構成を変えるには、店舗の改装まで考慮しなければいけないと思います。

しかしWeb上では店舗面積の縛りはありません、アンテナ的にWeb限定で先行販売し、顧客の動向を見てから店舗へ展開した方が、リスクは少なくて済むと思います。


先ずはその新しいターゲット層の、ブランドポジションを調査される事をお奨めします。





このQ & Aは、All AboutPfoFileに届いた質問に対し、RISE Production佐藤が答えた物を転記しています。オリジナルページはこちら


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