RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

ライフサイクルを考えてみる。2

1からの続きです。
じゃあどうすればいいか、グラフィックデザイン業界ならば、最近増えているページ物の仕事を増やす。:
ページ物のデザイン・構成がイラストレーターよりも効率的に作れる、インデザイン、またはクォークエクスプレスと言ったページソフトのスキルアップをめざす。

Web業界ならば、CGIやJavaScriptなど、プログラマーが強かった分野でのデザインをプラスした制御系に力を入れる。これはいずれも一般ユーザーには少し敷居の高い、より専門性を必要とする分野に自分の仕事をシフトする所からの提案です。

この様な社会環境の変化に合わせた対応の仕方もありますが、もちろんグラフィックにWebと言った単一機能だけでなく、両方を併せ持った「表現する事を複合的に行う事」で差別化を図れる事もあるでしょう。またSEO対策と言ったサイトの立ち上げだけでなく、運営までをもコンサルティングサポートする事も考えられます。

私が身を置く業界のミクロ的な回答になりましたが、業界以外でもほぼ同じでしょう。つまり自社の持つ売れる資産を買っていただくための形作りが必要、という事でしょうか。

しかしアメリカのサブプライム問題から発生した金融不安、世界経済低成長時代への突入かと言われ、先行きがとても不透明で、社会環境がどう変化するかが見えにくい時代になってきましたが、一つ言える事は「マスからパーソナルへ」が加速していく事でしょう。

大資本が必要な、重厚長大な施設の新設は少なくなり、個人や世帯単位の事業が増えてくると感じています。2011年の民法の地デジへの移行で、空いた電波領域を総務省が一般にオークションにかける事へ興味を持っているとありました。これでWiFiなどのインフラ整備のスピードが上がり、自宅でのPC利用目的のほとんどを占める、メールとインターネット閲覧が、PDAなどの機器で行えるようになり、外出先での情報収集とコミュニケーション能力が増強されます。

優良コンテンツ閲覧時に個人に合わせた広告が流せるようになり、大きな媒体となるでしょう、・・・答えはCMの後で。みたいな感じで。




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