RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

欲しい人が居そうな場所に、商品を置くのが商売だ。

 何を今更ではあるが、欲しいと思わない人の居るところに、いくらイイ商品を置いても、買ってくれないのである。だって欲しくないんだもん。野村総合研究所から「全国のエリア別所得・金融資産を推計」と言ったリポートが公表されていました。

 主要私鉄沿線別に世帯当たり年間所得・上位10路線が公表されていましたが、10路線のうち首都圏の私鉄9社が占め、首都圏以外では関西の阪急今津線のみエントリーでした。世帯当たり金融資産・上位10路線では全て首都圏の私鉄で占められています。年間所得・金融資産両方に於いて京王井の頭線がトップでしたが、ランクインした路線全て内陸に向かう路線で、東京・横浜の沿岸を走る京急線はいずれも圏外のようです。

 所得水準の高い地域と金融資産水準の高い地域の比較の数字を見ると、居住者のアウトラインが少し見えてきます。東急田園都市線と、同じ東急大井町線とでは大きく違いますね、この公表された沿線以外の、JRや東京メトロの各路線のデーターも見たいモンです。

 この様な所得水準・金融資産水準でだいたいの居住者層が見えますが、実際に沿線の駅周辺に行き、スーパーや書店、レンタルビデオショップで置かれている商品を見ると、食や芸術的な文化度というのがよく分かってきます。特にレンタルビデオショップに置かれる商品が、アニメ?・名作?・バラエティー?・AV?どう言ったカテゴリーが多いのかによって、住む人たちの嗜好を読み取る事ができます。

 街を歩き、そこにあるお店の商品を見る事でもどんな人が住み、どんな商品を望んでいるのかのマーケティングはできます。一度自分の足元をじっくりと見て、客層をじっくりと判断し、商品構成を見直してみる事は、定期的に行うべきですね。




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