写真の撮り方-01
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- by virbius
- 2008/08/30 Sat 13:04
私の職業はアートディレクターです。職業としての段階としてはアシスタントデザイナーからデザイナーと来ておりまして、はるか昔には学生だった頃もありました。その学校には随分とキチンと作られた写真スタジオもあり、カメラも4×5サイズのフィルムカメラを使い撮影実習もしていました。
1970年代前半の事でストロボよりもタングステンを使っていましたが、スタジオでも物撮影の、キチンとしたライティングを作るのがどうも肌に合わず、カメラマンよりもデザイナーを目指した訳なのですが、カメラは嫌いではなく、スナップ程度に色々な写真を、ストロボなどの補助光を使わずに撮影を楽しんでいました。
仕事柄写真を使う事も多かったので、ある一定以上のクォリティーとはどのような写真なのか、まぁ、教わるより慣れろでしょうか、身についていたわけです。そんな事を知ってかどうか、このAll Aboutの集まりがあった時に、営業のOさんが「一眼レフを使った写真の撮り方のコラムを書いてくださいよ」と言われ、被写体にレンズを向けシャッター切ればほら撮れた。と言ったら違うと言う。
少しでもキレイな、雑誌や広告で見るような写真の撮り方が知りたいとの事で、あくまで自己流ですがいくつかのポイントでコラムを構成してみます。
■人間性
最低限今よりもキレイに撮りたい、と言う欲望が頭に渦巻いていないとダメです。「こんなもんだろー」とか「めんどくさいから」「見たいテレビがあるから」などと言っていてはまず無理です。まぁこれはデザイナーを目指す人にも言えると思いますが、自分の目指す物に向かってどん欲さが無いと、仕上がりはあまり期待できない物が多いです。
■カメラ
一応オートだけではなく、絞りやシャッタースピードをマニュアルで使える一眼レフカメラを念頭に置いています。撮影した画像ファイルも.jpgだけではなく、後処理の事を考え.CRW(カメラRAW)で撮影できる機種だと、よりイイと思います。レンズは倍率の高いズームも最初のウチは画角が変わって面白く見えますが、一年くらいで多分飽きちゃいますので、固定焦点でも良いのでなるべく明るいレンズを選びます。
良い写真って「風景の中でどのようにフレーミングして切り取るか」ですから、35mmカメラ換算で広角35mm〜80mmくらいのズームレンズあたりから始めるのも良いかもしれません。この画角のレンズって安いコンパクトカメラのズームが、これと同じくらいの画角のレンズを使っています。
少しだけ写真の説明を。左はまだ人の歩いていない白い砂浜の犬の足跡、これもオートで撮影するとアンダーに撮れてしまいます。右は雨のリゾート、人もいなくて寂しい風景で、椅子だけがじっと佇んでいるのが存在感ありました。
最初はこんな感じでしょうか、次も続きますよ。
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