RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

何を求められているかを考えよう:1

以前このブログのエントリーに書いた「パンドラの箱を開けてしまった、ライフネット生命。」で、生命保険には保健の原価に付加保険料という営業経費が合算された物で、営業のおばちゃんを抱えないライフネット生命が、他の生保に比べ付加保険料が1/5と言う事を公表してしまった、と書きました。

既存生保は他社と比べられた時の差別化を表示し、選ばれるための努力をするのは当然の事として、付加保険料に関しても加入者の利益のため必要だというコンセンサスと、商品のインセンティブの一つという事を商品開発から見直す必要があるかもしれません。

社会環境が大きく変化している事から、価値観も一人ひとり変わってきていると思いますし、年齢によって、家族構成によって必要とする保証も変化しているでしょう。以前まででしたら死亡保障がメインで、特約として入院保障やガン・成人病特約などを附加する物だったと記憶しています。

確かに子どもがまだ小さく、一家の大黒柱が亡くなってしまうと、残された家族は路頭に迷う事から死亡保障も手厚くする必要もあったのでしょうが、今の社会では共働きで奥さんの収入もしっかりと確保出来る家庭も沢山あるでしょうし、子どもも成人し、いざというときも残された家族に迷惑が掛からないだけの葬儀が出来れば充分と考える家庭もあるかもしれません。

保険に加入した年齢で思い描くライフスタイルが、20年後も変わらずに有る事の方が少ないのではないのでしょうか。人生好調な時ばかりではありません、若い頃は給料も高かったけど、社会環境の変化で会社が倒産など、人生山あり谷ありです。

そんな変化するライフスタイルに合わせた形で、生保のカテゴリーから損保のカテゴリーまで、いろいろとモジュラー化した商品を附加していける柔軟な商品を用意出来れば、ライフコンサルタントとしてこまめに営業してくれる生保のおばちゃんはインセンティブの一つとなります。

もちろん現在でも加入している保険を下取りして新しい保険に移行する事は可能ですが、偏見かもしれませんが下取りする保険に比べ、新しい保険の方が格が下がるような気がしてなりません。一生をかけて保証される普遍的な物を保険のベーシックな物と位置づけ、保証を厚くするのか貯蓄を目的とするのか、その時に必要と考えられるオプションを附加していき、手続きも簡単で柔軟な商品をその時々で提供する事が求められているのではと考えます。

Web上で販売する保険には、簡単に安く契約出来るメリットはありますが、ライフスタイルの変化に対応するための提案やコミュニケーション能力は、欠けているのではないでしょうか。そんな間柄に欠けているのはお互いの信頼感です。

保険業界以外でも従来の業務を見直し、ユーザーが何を求めているかを考え、求めている多様性に柔軟に対応し、きめ細やかにユーザーの意向を反映する事で、顧客満足度の向上にも繋がると考えます。そんなきめ細やかな対応にはWebと言うメディアが最適と考えます。




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