RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

輪の中で一部が欠けたら・・・

輪の中でというタイトルにしましたが、日本という国では、輪=和なのかもしれません。

日本は今までも大きな災害にあっても復興し、前に進んできましたが、今回の震災では地震の影響で2種類の災害にあったように感じます。一つは地震による被害と、それが引き金になった津波による被害。もう一つは福島第一原子力発電所の津波による冷却システム不全から来る原子炉の炉心融解事故。

地震と津波による被害も今日の段階で死者と行方不明者合わせ2万7500人と、とても多くの方々が犠牲になりましたが、福島第一原子力発電所の事故以外でも、多くの発電所が被災し、発電することができなくなったことから首都圏でも計画停電を行うなど、震災以前の生活と比べ、市民生活も変えざるを得なくなってきたことは間違いありません。

震災から3週間を過ぎた現在も、行方不明者を懸命に捜索が続けられるなど、まだまだ被害全体の把握や、これからの復興に対して考えることすら不謹慎に思えるほど広い範囲に被害がありましたが、現実的に考えると電力不足から来る日本経済の先行きの不安。

大震災前でも、グローバリゼーションという世界に向き合うマーケティングに、日本の将来に向けたビジョンを見通すことが出来なかったのに、この災害に対応するためにさらに見通すことが出来なくなるのでは?という不安。

経済ってものを全く知らない者がこんなことを言うのはどうかと思いますが、社会の仕組みってバランスで成り立っていて、電力の供給はその社会の根幹に関わるところなのに、原発の事故で日本の電力供給の23%を担っている原子力発電が「やっぱり原発は危険だから」と操業を認められずに、長い時間電力の供給不足になった結果、円滑な作業ができなくなるとバランスの一端が崩れ、経済という輪の一部がかけた状態になってもらいたくないと切に希望します。

当然これを期にリスクも少なく、温暖化ガスの排出も少ない太陽光発電や風力発電へのスイッチの議論も盛んになると思いますが、何となく私の感じるクリーンエネルギーの理想とする状態は、郊外に大規模な発電所を作って各家庭や事業所に配電するのではなく、使う地域などで発電したものをその地域で消費するという考え方。

クリーンエネルギー先進国のドイツは、現在では16%がクリーンエネルギーでまかなっており、その4割は風力発電だという。確かにCo2の排出量も少ないし、国民のコンセンサスも取りやすいだろうけど、現在の電気行政に変わって新しいシステムに電車を乗り換えるように直ぐには乗り換えることが出来ないと思います。

やはりこの国の将来を見据えた形で計画を中・長期的に変更するのは構わないと思うけど、現在の事故から短絡的な主観的感覚で原子力行政を否定するのではなく、現在でもしぼんでしまいそうな経済状況を維持しつつ、一日も早く被災地が復興できるような判断をお願いしたいところです。




1/1