RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

7月16日 金曜日の夕刊

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そろそろ梅雨も開けたかと感じるほどの暑い一日だった16日の夕刊に、Tokyo Art Directors Club展の告知広告が載っていた。今までの広告もADC賞展、と言うよりはコピーでのメッセージを全面に出したTCC(Tokyo Copywriters Club)みたいな広告が多かったのも確かですが、今回のキャッチコピーは「企業の繁栄のためにはアートディレクターが必要ですよ」とでも言いたげな「社長の横に、アートディレクターを。」というメッセージ。

確かに、コモディティー化が進んで誰でもがデザイナーですと宣言してしまえば、なれてしまう職業ですし、そんなデザイナーも増えているのでしょうか、デザイナーという肩書きを持った人は以前よりも増えているような気がします。簡単に出来る仕事になったからなのか、コンセプトや内容を詰めないで安易に出てくる広告に「オイちょっと待てよ、広告はもっと大事なモノだよ、しっかりと作り込んで出せよ」と業界の重鎮の方たちからのメッセージだったのかもしれません。

以前のブログにも何度か B to C で商売する企業は、広報という考え方を企業TOPは持たないと、コンシュマーやカスタマーといった顧客とのコミュニケーションが、これからの企業経営には重要になっていますよと書いてきましたが、今回のADC賞展の新聞広告は、それをもう一歩踏み込んだ意見だったように感じます。

社内の人材をアートディレクターに並ぶスキルを持たせるために教育するよりも、優秀なアートディレクターを引っ張ってきちゃったほうが簡単に良い人材を取れるとは思うんですが、海外支社を作るときにその海外で人材を求めるよりも、社内の人間に語学研修させて送り込むといった、余り効率的と言えない風土が日本にはありますからね、浸透するにはかなりの時間がかかるような気がします。




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