RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

モラトリアム・・・か。

久しぶりのブログです。・・・一月以上ご無沙汰してしまいました、9月の1ヶ月間なんだかんだと忙しく過ごしておりましたが、8月30日の衆議院議員総選挙で政権が自由民主党から、民主党に政権が交代し、今まで自民党が維持し続けた行政を初めて他の政党が担うことで、どうなることやらと見ていましたが、選挙戦の時は何だか頼りなく見えた鳩山総理も、サミットや国連での演説など、時を経るにつれ堂々と見えて来るからフシギです。

人は生まれついた時に親から受け継いだ性格もあるのでしょうが、置かれる立場によって人格なども変わってくるのでしょう。

しかし組織が入れ替わるだけで、政治の世界はこうも変われるのでしょうかね、自民党時代は選挙の時の公約などで変化を謳っていても、いつの間にか元の鞘に収まってンじゃない?と感じられるほど、変化を感じることは少なかったのですが、既得権に縛られない組織に変わることで、これほどダイナミックに変わっていけるんだ。と、感動すら覚えます。

立場や環境によって変われる人間は成長して行くのでしょうが、変われない人間は?

環境の変化に対応出来ないことを「茹でガエル」などと揶揄しますが、水の中にいるカエルは、水の中に熱いお湯を注ぎ、水温が大きく変わればビックリして飛び出しますが、水が少しずつ熱くなるような穏やかな変化には飛び出すようなことをせず、熱くなったお湯の中で茹で上がってしまうことから来ているそうです。

世の中は不況です、いろいろな原因も考えられるでしょうが、やはり変化する社会のニーズや、生活者の意識の変化に、今までビジネスとしてやってきた事が合わなくなってきたのが、原因なのでしょうか。

長い年月、ひとつの事業として仕事を続けて来れば、おいそれと大きく会社という名の船の舵を切ることは難しいのは理解出来ます、でも今回「不況である」と言われる原因は、微修正的な舵の切り方で乗り切れるほど、簡単な物とは思えません。

魚の居なくなってしまった池で、他の人と同じ釣り竿で釣れていた魚が、釣れなくなり、人よりも長い竿や、実物のエサに近い動きをする新しいルアーで、少なくなった魚を釣ろうという努力もある程度の成果は見込めるのでしょうが、一番の原因は魚の少なくなった池であり、以前のように釣ろうと考えれば魚の沢山居る池に移るか、今の池を沢山の魚が住める環境に整え直す事が現実的ではないでしょうか。

「3年間借金の返済を猶予する」という亀井静香金融担当大臣の言葉は、この時期に個人的にはとても嬉しいのですが、魚の釣れなくなった池に魚の替わりに「かまぼこ」を入れ、そこで釣る人を少しでも長く留めることは出来ても、それを過ぎてしまえばまたみんな魚が釣れなくなって、いつの間にか一人も居なくなってしまった。になりかねません。

「3年間借金の返済を猶予する」と言うのは目的になってはいけないと思います、そこで釣る人が魚の沢山居る池に移るための時間稼ぎだとキチンと説明しない限り、多くの人から賛同は得られない言葉なのではないのでしょうか。

猶予されたからと、ぬるま湯に浸りきっていれば「茹でガエル」に成りかねません、猶予されたことをバネに、次の池に飛び込む準備をしましょう。




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