RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

制作する上で一番大切なもの

と聞かれたら、まず頭に浮かぶのはクライアントとの信頼関係。
PCにソフトさえインストールしてあれば、トレーニングを積んでいない人でも、何かしらデザインしたモノは作ることが出来る、今という時代はそんなやる気さえあれば出来てしまう、そんな時代です。

誰もが出来てしまうからこそ、守らなければいけないのは、そのプロジェクトのディレクターは誰なのか。

デザイナーから上がってきたものを確認し、進める時に多くの人が確認し決済するのは、余り賢い方法とは言えません。

なぜならば「船頭多くして、船、山に登る」です。

企業や製品のブランディングを良く理解した者が、一人で決済した方がハッキリとしたメッセージを内包したものを作り上げることが出来ます。

良く見聞きするのが、担当者とその上司、その部署の責任者が代わり番に見、主観でもってここの色はもっと明るく、この写真はもっと大きく、・・・などなど、広告の機能として必要と考えられる事を、コンセプトとして上げ、それに向かって作り上げても、多くの人が機能を理解しないまま意見を出し合うことで、紙面からメッセージ性は消え、ただの普遍的な広告になってしまいます。

良いものを作り上げるために必要なものは、クリエイターにオリエンする際に、何を目的としたツールを作るのかと言った明確な指針、企業理念から導き出される、表現するにあたってのトーン&マナー、クライアント側にはこの二つが必要条件でしょう。

反対にクリエイティブ側に必要とされるのは、センスと向上心、この二つではないでしょうか。

クライアントとクリエイティブにこの要素があって、初めてお互いが認めあえる作品が出来、満足出来る効果があってお互いの信頼関係が出来上がります。

だからと言っては何ですが、私が初めてさせていただくお仕事は、いきなりpdfファイルを添付しては送りません、必ずお会いした上でキチンと意図を説明し、まずは信頼関係を築く事からはじめていきます。



 
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