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クリエイティブって
Webを使っての共感プロモーション
- 2011/02/10 Thu
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SONYのデジカメ「サイバーショット」のプロモーションです、以前もデジタルビデオカメラ「ハンディーカム」の「なにげ気ない日常を、かけがえのない思い出に。」のプロモーションが秀逸で以前のブログにも書きましたが、今回の「サイバーショット」のプロモーションの設定は女の子同士で旅に行く「女子旅」。女優の北川景子さんが出演されたプロモーションですが、ディレクターと女優さんと限られた人数で沖縄で撮影された「コンパクトデジカメで動画をとると楽しいよ。」を伝えるためのWebプロモーションですが、本当に少人数の友達同士で行った旅行ように、自然な笑顔がとても素敵に仕上がった映像です。
自宅ではあまりドラマやバラエティ番組を観ないので、この女優さんも名前を聞いてすぐに顔を思い浮かべられる方ではありませんでしたが、いや、笑顔が素敵な女優さんですね。お金の掛かった建込みもないし、凝った演出もないけど、この自然な笑顔が共感を呼ぶんでしょうね。Webと言うメディアをよく知ったプロモーションですね、テレビCMだとこの映像にもう一捻り欲しくなるでしょう、でもそのひと捻りが見る人によっては嘘臭く感じるところだとも思います。
SONYと言う会社は自分のところで作った製品でも、あまり将来性が少ないと判断すると、それを買ってくれたカスタマーのアフターフォローなど考えずに、さっさと撤退してしまう薄情な社風があると感じていますが、この様な共感を得るプロモーションを作らせたらうまいですねぇ。
今はこの様な映像だって誰でもWeb上に無料で公開できるのですから、顧客やコンシュマーとのコミュニケーションを考えるお店などでは、SNSとこの様な共感得る映像を組み合わせることで、ブランディングと顧客の囲い込みが可能だし、誰でもできるんだから迷わずにやるべきだと考えますね。
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広報実務 Part. 1 制作のプロとして
- 2013/12/04 Wed
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私らが広告代理店の皆さんと一緒にお仕事していた2〜30年ほど前、クライアントと制作(クリエイティブ・デザイナー)との間で広報物の目指す方向を定め、制作担当者にそのベクトルを指示してくれる営業、英文の肩書でアカウント・エクゼクティブと言われたプロとしての自覚を持ったマネージャーが居なくなったな、と感じる。
なぜそのように感じるかというと、仕事の打ち合わせに行くのだが、広報担当者の制作依頼者へのヒアリングが甘く、作業の出戻りが非常に多い。
ちなみにその仕事の環境を説明すると、私は印刷物に関するアートディレクションとデザインの制作を請け負っている。クライアントの窓口は広報担当部署の人間で、そこの法人の印刷メディア・Webメディアを含め、クライアント側の立場を代弁する部署の人間である。
その部署はできてまだ日は浅いが、トップは元大手広告代理店でイベントを仕切る部署に居た人で、実働のスタッフは他に二人ばかりおり、事務部門を充実させるために中途採用されたスタッフだ。仕事の内容としては印刷物・Web共に、そこの法人全体の広報物ばかりでなく、単独の部署でも独自の広報物を作っている。外部から見る限り、年間扱う制作費は2,000万円程度といったところだろうか?。
広報物の殆どは商品を売りたいとか、お客を呼びたいとか、イメージを上げたいとか何かしらの目的を持ち、その手段として制作物が存在する。手段としての戦略に乗るからこそ、表現を考えるクリエーターの頭のなかはかなりロジカルなものだ。プロとして、そんな思考回路も一朝一夕に出来上がるものではなく、専門職として仕事をしていても、一人前と認められるまでに時間はそこそこ掛かる。
そんなロジックを順序立てて口で説明できるようになるのに、訓練した者が何年もかけて修得するものを、どんなものを作るのか、広報担当者が制作依頼者にお伺いを立てても、答えなんか返ってくるわけがない。
営業用のツールとして、チラシを作りたい。DMが欲しい、パンフレットが必要だ。と言われれば、どんな人に対してどのようなアプローチと仕掛けの広報物なのか、作りたいからその人に聞きに行くけど、作りたいからその人の頭に確固とした広報物のイメージが有るなんて考える事自体、制作のマネージメントをする担当者の怠慢だ。
広報実務 Part. 2 制作のプロとして
- 2013/12/05 Thu
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目的をヒヤリングすれば、訓練されたクリエーターだったら何をどう訴求ポイントに設定すればいいかがわかるので、たたき台としてのプランは出来るかもしれない。しかし、訓練されたクリエーターなんてものは大抵クリエイティブディレクターとか、アートディレクターとかの肩書がついていて、時間とお金が有る時はじっくりと制作もできるでしょうが、思いつきで制作物を作る時なんて体外両方共無いことが多いいから、┐(´∀`)┌ヤレヤレ、どうすんだよコレ!になるわけです。
こうなると製作依頼した方は、思ったものが出来てこなかった。手を動かして制作した側は、忙しく働いた上になんでこんなにギャラが安いんだ。と、両サイドに不満が残りますが、間に入ってマネージメントした側は、評価が伝わらなければ、次もまた同じことを繰り返し、現場を混乱させておしまい。が、本人が自覚するまで続くのです。
それでは、この先彼らはどうしたら良いのでしょうか?。
気にしなけりゃ、そのまま5年後くらいには、及第点といえるような仕事ができるようになるかもしれませんけど、すでにきちんと出来ている会社(ライバルだったりして)は、どんどん先に進んでしまい、できるようになった頃にはすでに勝敗が決まっているかもしれませんよ?。
もう、勉強するしか無いんですけどね、身も蓋もないと言ったらそれまでですけど、基本的な所で、●誰に対して。●何を。●どんなふうに伝えるか?。この3つをいつも頭に入れて考えながら仕事をすることですね。一番手っ取り早いのはスキルを持った人に、スタッフの教育目的を伝えた上、継続的に仕事を依頼するか、社のスタッフとして教育を目的に活動してもらうのが、その組織のトーン&マナーに沿った形に対応できるのでいいでしょうね。
DTPができるまでは、印刷物って企画して、コピー原稿作って、写真やイラスト作って、版下作って印刷入稿して、って専門職に依頼して作る、そりゃーめんどくさいものでしたけど、ソフトを使えるスキルさえあれば、明日からだれでもグラフィックデザイナーですから、料理人というプロが作る料理より、コンビニの棚に並んだ弁当でいいやと選んだ結果なんでしょうけどね。
マーケティングとか媒体とかデザインの質などは、OJTで仕事を進めていくうちに自然に身につきますよ。自分のスキルを上げていかないとただの御用聞き「コンビニ行ってお弁と買ってきて」だけのパシリでおしまい。
忙しくて仕事の波に飲まれていても、少し立ち止まって「これでいいのだろうか?」と自分の仕事を見つめて、検証してみるのも必要だね。
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