RISE weblog

RISE Productionアートディレクターの佐藤です、仕事上で感じた事からプライベートな事まで、こちらのブログに書いていこうと思います。

便利だけれど、ちょっと怖いクラウドコンピューティング。

これからのビジネスを考えて行くに当たって、物を売っていくよりもサービスを売る方が伸びていくのではないか、例えばマイクロソフトがオフィスというソフトウェアを売るよりも、そのソフトで得ることの出来る成果をWeb上でサービスした方が、利益を生むのではないのかと、色々な企業が考え色々なサービスが生まれていますが、その中心にあるのがクラウドコンピューティングという技術。

一番有名で利用者も多いのがGoogleの提供しているサービス、G-Mailもそうですし、YouTubeやGoogleドキュメントやPicasaなんて言うのもそうです。MicrosoftでもWindows Liveで似通ったサービスを提供していますが、SkyDriveなんてサービス、Windows Liveのサーバーに1アカウントあたり25GBの容量を提供してくれており、画像や動画ファイルをメールに添付するのではなく、アップロードしたファイルを第三者と共有することでお互いが自由にそのファイルを利用できるなど、デザイナーやライターなど複数の人間でチームを組んでやる我々のような職業の人間としては、とても便利なサービスです。

中でもG-MailやHot-Mail、Yahoo!-Mailなどのメールサービスも、サーバーで保存できる容量が1アカウントあたり7GBと、あまり書類を添付しないユーザーならば、生涯メールの削除を考えなくても済むぐらいな大容量を提供してくれていますし、メールのデーターやアドレス帳などは全てデスクトップのPC上ではなく、サービスを提供しているサーバー上にあるので、会社や自宅、外出先の他人のPCやインターネットカフェ、携帯電話やi-Phoneなどの携帯デバイスからでも、場所や機器に左右されないサービスを提供してくれています。

もう一つ言われていることに「ソーシャルメディア・コミュニケーション」があり、mixiやTwitterと言ったサービスがよく知られ、実際に使われている方も多いでしょう。しかし単独でこのようなコミュニケーションに参加しても、誰も構ってくれなければつまらない物になってしまい、知り合いを検索するなど、実社会での知り合いをソーシャルメディア内で捜し出して、コミュニケーションを楽しみ、盛り上げようという考え方から、自分の使っているG-MailやYahoo!-Mailのアカウントに保存してあるメール情報のメールアドレスを照会し、コミュニケーション内で知り合いを捜し出す事もしてくれます。

本当に仲の良い人同士でしたら「やぁ、こちらでもよろしく」と一言で済んでしまいますが、あまり親しくない人でも一度メールのやり取りがあり、同じコミュニケーションに参加していれば、閲覧の制限がかけられていない情報は簡単に見ることが出来てしまいます。

例えば、私がいい年こいて若いグラビアアイドルのPVをYouTubeで見ていて、中でも特別露出の多いエッチな映像を「お気に入りに登録」していたとします。

実生活の仕事上で取引があるAさんのYahoo!のアドレス宛にメールを出したことがあり、AさんがYouTubeでネットワークから友達を捜すと私が「あなたの友達かも知れません」と表示され、私のアクティビティーでもお気に入りや、最近再生した映像から「仕事ではずいぶんと立派なことを言っているけれど、本音の所ではずいぶんと過激な映像がお好きなんですね」とAさんにばれてしまうのです。

ソーシャルメディアという今までとは違ったWeb上の社会では、こっそりと楽しんでいると思っていても、実はしっかり見られていたりするかも知れません、見た目と現実とでは違って見えるかも知れませんが、もし見てはいけない物を見てしまって、そのギャップに驚いても胸の奥に仕舞っておくのが大人の対応ですね。(笑

反対にプライベートでも同じような趣味を持っているとなれば、仕事上の付き合いだけではなく、プライベートとしても良いお付き合いに繋がることもありますので、一概に悪いこととは言えませんが、自分が知らないところで、第三者が自分のプライバシーに関するところをコッソリと立ち寄ることが出来るようになっている事もお忘れずに。




Comments

virbius
DTPakiさん、コメントありがとうございました。
2週間も放置しっぱなしで申し訳ございません。

でも仰られるように、人に新しくソーシャルメディアというコミュニケーションが認知され、時間や場所をあまり気にしなくても済む便利なツールですが、まだまだ始まったばかりで、そこいら中に落とし穴が空いている感じでしょうか。

危ないところには近づかないか、穴が空いていたら埋める努力しないといけませんね。
2010/04/07 21:12
DTPaki
こんにちは
ツイッターからきました。
以下の一節拝見してぎくりときました。
あの情報を見ていたら知り合いはどう思ったかなあと・・・
別に知られても如何わしいものを見てる(笑)わけではないのですが個人情報に近いものはちょっと触れられたくない事もあります。
ソーシャルメディアや
クラウドコンピューティングこれからもどうなっていくのか目が離せません

ソーシャルメディアという今までとは違ったWeb上の社会では、こっそりと楽しんでいると思っていても、実はしっかり見られていたりするかも知れません
2010/03/23 20:08

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