- 2010/07/09 Fri
- お仕事関連 > 変化する社会 > 何が求められてゆくでしょうか
もう仕事でPCを使うなんて当たり前、って何年前の話してんだよと笑われますが、業務用のドキュメント制作からプレゼンテーションまでと、何でもかんでも大体はひとりで出来てしまう。でもまぁ、中には営業用のツールとして商品案内の簡単なチラシやカタログのようなものを文章作成ソフトのWordなどで作り、プリンターで出力したものをお客さんに説明するときに使ったりしているよね。
日常的に顧客の要望にあわせた形でプレゼンも変化させる必要があるだろうから、使い慣れたソフトはスキルも付いて、作業効率も高くなるでしょうが、プリンターで出力ではなく、部数も多いので印刷しようとデーターを作ろうとすると、ほとんどのソフトは印刷用データ作成に適していなかったりしていて、印刷が上がってみたら思っていたモノとは程遠く、ガッカリする事もあるのではないでしょうか。
印刷については、まだ文章を構成する通常の仕事の延長線上にあると言えなくもないのでしょうが、Webサイトのページの追加や修正だとしたら、ソフトウェアのプログラミング業務のSEの方が近いしね、学生の頃などプライベートでいじっていない限りhtmlとかCSSとか言われても訳分かんないよね。
大体そんな時の仕事は自主的に行うよりも、上司からの一言でお前やれと貧乏くじ引くように、ウムをも言わさずにやらされる事も多いでしょう。
ソフトをいじるスキルも持ち合わせないでしょうから、本屋でエデュケーションブックを買ってきて、トレーニングやチュートリアルを作ったり、SNSのコミュニティーで解らないことを質問してみたりと、作業効率は低い上に短い期間で繰り返し同じような仕事があるわけでもないので、ソフトを使いこなすスキルが身につくはずもなく、一生懸命努力して作った割には評価も低く、仕事を振り返って見てみると無駄に時間を浪費しただけと言うことにもなりかねません。
事業として利益を上げるためには簡単に考えても商品をもっと買ってもらうか、買った時に頂いたお金をどれだけ使わないでいられるか。前者は商品の魅力をどれだけアピール出来るかでしょうし、後者は社内の仕事をどれだけ効率的に出来るかでしょう。今まで外注費という形で外部に支払ったお金を内制という形でプールしても、まだ人件費も安い若い人に作らせるとはいえ、その効率がいつまでも悪いままではね。
とは言え、たまに出てくる問題の、しかも一つ二つの部署のために専門教育するよりも、総務部門で社内のドキュメントマネージメントと制作・教育担当のなんでも屋として、非常勤でもいいから経験のあるアートディレクターを雇ったほうが中長期で見ていくとメリットがあるんではないでしょうか。
現在は業界全体に仕事も少なくなり、事務所を閉じる優秀なディレクターが市井に溢れていますから、買い手市場で質の良い人材を容易に手にも入れることが可能だと思います。機材の進化でコモディティー化し、内製で業務効率を上げることが出来るということは、その業務の仕組やシステムまでの責任までも背負い込むことですよ。
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