- 2009/11/15 Sun
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フィロソフィーを直訳すと哲学です、参加しているSNSのコミュニティーで海外のカメラマンから「日本人カメラマンにはフィロソフィーが足りない」との話で少し盛り上がりました。でもクリエイティブのための哲学はなんだと言ってもあまりにも漠然としていて、クリエイティブのどこに、何に対して哲学が必要なのか、そもそもそんな物が必要なのかさえ分からなかったりする。
しかし物を作り出す画家や音楽家から作り出された作品には、見たり聞く人が受ける印象に作家としてのフィロソフィーを感じます。そんな作品に対するフィロソフィーは、プロのカメラマンやイラストレーターに必要とされているのでしょうか。
だいたい写真や絵を描く初期の頃は、このカメラマンの作品みたいな写真を撮りたいとか、このイラストレーターのこんな絵を描きたいなど、まずは模倣から始まることが多いと思いますが、撮りためて、描きためていくうちに、生活や周りの人から受けた自分としての「生き方」などが段々と形づくられるようになり、それを表現する画像やイラストに反映され、見る人が作家の気持ちをその作品から感じることで、その作品の評価に繋がっていきます。
つまりクリエイターに求められるフィロソフィーとは、その作家の生き様を作品にぶつけた結果を出せているかどうかだと思いますが、生き様と言うことだと哲学と言っては少しニュアンスが違うのかな、プリンシプルの方が正しいかも知れません。
例えばカメラで写真一枚撮るにしても対象となるのは風景があったり、人物があったり、人物の中でも女性を美しくだったり、運動しているダイナミックな体の動きを撮ったりと、自分が表現しよう、誰かに「自分が受けた感動を伝えたい」の気持ちを持ってのシャッターを切る時に、撮影する側が被写体をどのように理解し、どのように表現すべきかの意志を持つことによって作品になるか、ただの写真で終わってしまうか分かれてしまうと感じます。
その方向性が多くの人に認められ、評価されるとその人個人のブランドになりますから、持つクリエイターと持たないクリエイターとの間は、年が過ぎるにつれ大きな差が出来てくるでしょう。
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