- 2009/08/18 Tue
- お仕事関連 > ブランディング > 企業価値向上のために
ビジネススキルに必要なフレームワークはいろいろな方が書かれ、本になっていますので参考にしていただくとして、Web上では「社会人なら押さえておきたいフレームワーク思考 - livedoor ディレクターブログ」に詳しく書かれていますのでご参考に。
基本的にビジネスに求められているフレームワークと、広報に求められているフレームワークとでは多少ニュアンスが変わっていると思います。
ビジネスに求められるのは戦略を進めるため、メンバー全員がコンセンサスを取るために書いたMap、自分がドコにいてドコに向かおうとしているかの解りやすい地図。枠組みと一言で言ってしまっても、なかなか漠然として理解しにくいかもしれません。
広報に求められるそれは、プロジェクト内でのフレームワークよりもステークホルダーに理解してもらいやすい、プリンシプルモデルと言った方が近いかもしれません。プリンシプル=principleという単語を辞書で引くと、「主義、原則」などとありますが、日本で考える「主義、原則」よりも強い印象で使われ、絶対に譲れない原則・ポリシーと言った方が近いでしょうか。
なぜ広報にはフレームワークという枠組みだけではいけないのかというと、製品や企業のブランディングに係わっているからです。自分の「主義、原則」を守る、つまり自分の筋を通すという表現を貫かないと、考え方がコロコロと変わる、つまり信用がおけない奴とステークホルダーに感じさせてしまう事は避けなくてはいけません。
そのPRを必要とする商品や企業は、社会的にどの位置にあり、どの様に考え判断する事で、将来どの位置に行く事を目的としていると言う、現在の自分の姿と未来の姿をプロジェクトに係わるスタッフが共有し、明確にする事でPRの手段が決まり、プリンシプルモデルを踏襲した表現を繰り返し積み重ねる事で、揺るぎないブランディングが出来ていきます。
例えば友人でもそうですが、人気が取れそうな人の意見にコロコロと考え方を変える友人よりも、自分の信念をキチンと持った友人の意見の方が信頼感もありますし、長い時間を一緒に過ごせる良い関係になると感じます。けして一概に一度決めた事をコロコロ変えるなと言っているのではなく、借り物の他人の意見に左右されず、自分の信念を持って判断し、舵を取れ。と言いたいのです。
その企業がどの様なプリンシプルモデルを持っていて、そのモデルが良いのか悪いのかの答えは、対象となるマーケットが求めている物だったら、全ての人に支持されなくても良いのでしょう。PRを続ける事でブランドを構築していくのには、このような作業を繰り返し続けていく事で、マーケットに認められていき、ブランドとして成り立っていきます。
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