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長期的社会展望

今日の日経のニュースでは「米上院、ビッグ3呼び公聴会 GM最大120億ドルの緊急融資要請」とあります。アメリカの自動車メーカーは、何で売れないんだと思うのでしょうが、アメリカの企業経営方法の終焉と見た方が良いのですかね。毎期ごとの利益や株価のことなど、あまりにも株主や金融の方ばかり向いた経営が、長期的社会展望からくる開発を怠る結果になり、売れる車が無くなってしまったのでしょうか。まぁ、そればかりではないのでしょうけれど。

金融不安を初めアメリカからの暗いニュースが多いのですが、現在の産業全ての最終到達目標だった「人間の生産性向上に向け、人間能力の量的拡大を目差す」事が、合わなくなってきているのかもしれません。「形有る物には始まりと終わりが必ずある」と教わってきましたが、文明にも同じように寿命があるようです。

1.技術の獲得→2.生産性の向上・人口の増加→3.自然資源の浪費・環境条件の悪化→4.生産性の低下・人口の減少→5.飢餓・疫病・内乱→6.文明の終焉


日本では2004年をピークに、戦後初めて人口が減少に転じているので、今は4.の入り口あたりでしょうか。1972年にローマクラブが発表した成長の限界―ローマ・クラブ人類の危機レポートが予言書のように感じられます。イギリスで起きた産業革命以降、右肩上がりに増え続けた人口と、工業生産に合わせるように増えた汚染、反対に減り続ける資源。産業革命は地球資源を商品に替える力を人類に与えたのでしょうか。

この事から、これから日本の製造業は、省資源・高効率な製品を作るところは繁栄し、対応できない企業は現状維持か衰退して行くでしょう。つまり大量のエネルギーを消費する物や、数年で使えなくなる機械は敬遠され、人の手によるメンテナンスや修理と言ったサービス業が伸びてくるのではないかと考えられます。また高効率なパーツを古い製品にレトロフィットさせるような、新しいサービスも出てくるかもしれません。車などもこれ以上は台数が伸びず、買い換え需要を狙ったものになり、自動車メーカーもその技術を利用して作られた、生活支援ロボットのような物が主流になるかもしれません。

ホンダ技研はすでに「ASIMO」の開発で、二足歩行のロボットを研究し、つい最近足の機能を補助する製品を発表していました。トヨタ自動車もパーソナルな移動デバイスを研究しています。世界の他の自動車メーカーでは、電気自動車や水素自動車など、車というカテゴリーで開発を続けていますが、CITY用と都市間移動用で、車のカテゴリー自体変わっていきそうです。

現在の製品などは効率とコストから、修理を視野に入れない設計で作られた製品が、数多く見受けられますが、将来的には今は必要とされていない、職人の「技」が必要となる時が来るかもしれません、切り捨てないで取っておいた方が良さそうです。

とは言え現在の世界人口は現在約66億人、2050年には95億人と予想する研究者もいます。現在の食資源を日本と同じようなメニューで料理すると、50 億人分の料理しかできない計算だそうです。食料と植物、そのための水資源をコントロールする治水、水産業の中でも育てる養殖などは、この先伸びる可能性が高い企業でしょうか。

将来の企業は今まで以上に実業に堅実で、永続的な成長を続ける企業に集約されそうです。




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